心に吹く風。
乾いた暖かくてほのかな香りを放つその風が
そろりと中に入っては、
私の奥深く潜んでいる内側から外側まで、
薄い桜色に染めて、
嬉しくて体をよじらせると、
淡い黄色になって、
私は、満足していると実感する。
周りの景色が変わっても、
気温が急に冷たくなっても、
内なる温度が変わらない。
それが、氷のように冷たくても、
溶かせる自信がある手を躊躇いもなく翳し、
私の周りで私の空気が堂々と流れている時間。
時間が微笑みながら、私の周りを回っている。
回っている時間を私が必死に追い掛けるのではなく、
時間が飛び跳ねながら、興味深そうに私についてくる。
私は思わずはにかむ。
そういう時間が最近増えた気がする。
それで満足。