プロフェッショナルな製作技術がそのクオリティーを支え
着心地をに反映してる事がよく分かる。
そもそも立体で動的な人間の身体に平面の布をいかにフィットさせるか、
様々な裁断、縫製、アイロンがけの手法が工夫されてきました。
しかし、あまりに様式美にこだわって細かいところに入り込んでしまうと、
肩のラインやラベル、袖付けの綺麗さ、カッティングの良さなど、
より気にかかるべき作りの判断を見失しなってしまう。
例えばセールスポイントとして、
ジャケットの裏側のお台場仕立て、
袖口の本切羽、袖山のマニカカミーチャ、
あるいはフロントに施したステッチなのをうたうスーツもありますが、
現代ではこうしたディテールに特に機能的必要性はありません。
かつて言われたように「凝ったディテールの仕様が上質なスーツの証明である」
というような説明も、年々価格競争が進んで、
低価格帯のスーツでもハンドメイド風の仕様を実現しているいるので、
目安として成り立たなくなっています。
デザインポイントとしてもやりすぎると仰々しく、
本筋とはずれてしまいます。
それよりも、スーツはもっと基本的な構造に関係した部分が大切。
「袖付け」「ゴージライン」など異なるパーツ同士の接合部分が丁寧になされているか、
などが主な点検のポイントになる。
ほかに、最近人気のアンコンタイプのジャケット
(裏地、芯地、肩パッドを極力省いた軽い仕立て)ですが、
軽量や軽い着心地を重視した分、ごまかし効かないので、
クオリティーの差がそのまま現れる。
上質なものでないと型崩れし、せっかくの投資が無駄になる。
着てみてヘタらなさそうな生地か、「袖付け」「ゴージライン」に気遣いがあるか、
特に注意する必要がある。
この写真は今から15年くらい前に撮影したもの。
今見ても、たぶん着ても古臭くないと思う。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160714/17/kimkim888/53/5f/j/t02200294_0788105313697204896.jpg?caw=800)
流行とは
最先端で、最も早く時代遅れになるもの。