我々は「腹が据わっている人」と表現する。
しかし「腹が据わっている」という表現は
精神と身体両面そろって初めて外見に現れる。
「腹が据わっている」とは
身体の重心が据わっていて、身体も精神も
ぶれない心と身体とも言える。
身体の重心をイメージした時
身体の真ん中は胃のあたり
みぞおちあたりになりそうな気がするが
身体の重心は臍下丹田、
へその下が身体の重心、真ん中になる。
地球には１Gという重力がかかるため少し下がるのか？
よくはわからないが、月の上では重心の位置は変わる気がする。
いずれにしても地球に存在する
すべてのものには重力の中心、
「重心」を持つことになる。
その中心に身を置いたり、動いたりできれば、
その存在感は確固たるものになる。
伝統芸能で「腰が決まった！」
と言われる表現。
逆に重心が上がり、重力を感じさせない動きを
「腰が浮いている」と表現とされる。
身体の中にある重心と
実際の身体の腹が一致した時
それを
「腹が据わっている」
と言う。
能の衣装は相当に重いが
耐えれる身体だけでは長時間動けない。
どの世界のプロも身体に重心があること
「腹が据わっている」コア意識が求められる。
