フロントの表情 | 恋愛も仕事も外見を変えて成就させる。

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「たかが外見・されど外見」見た目で損をするのは馬鹿らしい。
度胸の女服・色気の男服、メンズモデル木村公一ブログ

スーツにとっての胸元Vゾーンは、そのスーツと人の相性、印象を決定付けるものである。

スーツだけではなくこの胸元の三角形を「デコルテライン」と言って、美しく見せるための大切な場所でもあり、和服もこの胸元が整ってない着方は、品がない着方だと言われています。

それだけこの胸元と言われる場所は、雰囲気、印象にとって大切な場所。

そしてスーツのVゾーンの開き加減を決めるのは、二つボタンか三つボタンか、その数で必然的に表情が大きく変わる。

元々は三つボタンだったスーツではあるが、二つボタンの広いVゾーンは、体型があまり良くない人にも似合う広さで、万人受けするために後で考え出されたものだ。

このVゾーンの中に、ネクタイという最も存在感のある、目立ちたがり屋が陣取るため、ある程度の余裕がないとなんとも見た目が苦しく感じてしまう。

元首相の橋本さんは、小柄だがスリーピースに三つボタンで、顔は大きく油ぎっていて、たっぷりのポマード、胸元から上がなんとも密度の濃いスタイルだったが、昔はこんな大人が多かったような気がする。


ボタンは元々装飾品の一部でもあり、その昔のヨーロッパの宮廷服には、フロントボタンだけで、30個以上は取り付けられていたものもある。

フロントボタンには、「装飾」と「留める」という、二つの効果があり、フロントのボタンを留める事と、留めたことでウエスト周りをスッキリさせ、足を長く見せる。

そして、二つボタンは上を、三つボタンは真ん中を留めるが、これも元々ボタンの位置でウエストを調節していた歴史がある事と、この位置にボタンを留めることで、装飾品であるボタンが身体の中心に位置し、ボタンから上のVゾーンとボタンから下の前裾のカットが、下半身を整えてくれ、スーツとして最もバランスの取れた姿になるからだ。

日本は節電対策でクールビズがまかり通っているが、これも立場と場所を考えないと、間抜けなものになる。テレビ中継の国会でノーネクタイはどうかと思う、政治家は見られている立場なんだから、胸元の襟を正してほしい。