二〇二五年十月十二日 NO・五二―二八 聖 書 日 課
礼 拝 次 第 (日)歴代誌上 二六章 (月) 〃 二七章
司会 松 田兄(火) 〃 二八章 (水) 〃 二九章
奏楽 内 間姉(木)歴代誌下 一章 (金) 〃 二章
招詞祈祷 イザヤ五七章十四~十五節 (土) 〃 三章
頌 栄 聖 歌三八四番 (お知 ら せ)
信仰告白 使徒信条 ◎早天祈祷会(月~土)午前五時三十~五五分。
讃 美 讃美歌 十一番 ◎十六日(木)午後二時より祈祷会です。
主の祈り ◎礼拝動画 こちら
交 読 文 詩 編 五四編
讃 美 讃美歌二九八番
献 金 感謝の祈り 堅田姉
讃 美 聖 歌三九六番 イエスは……福音を告げ知らせながら、
説 教 ルカ八章一~三節 町や村を巡られた。
讃 美 聖 歌四三六番 そのほか多くの女たちも一緒であった。彼女たちは、
祈 祷 坂本兄 自分の持ち物を出し合って、一行に仕えた。
頌栄祝祷 聖 歌三八三番 ルカ八章一・三節
イエスにあっては男も女もなく
1節の「その後、イエスは神の国を宣べ伝え、福音を知らせながら、町や村を巡られた」は、ひとつの転機を示している。主イエスはこれまでカファルナウムを拠点として周りの町々に伝道し、諸会堂で宣教された(4章43~44節)。しかし1節は、宗教指導者の反発などによって会堂での宣教がだんだん困難になるのを境に、巡回伝道の旅に出られたことを示唆している。「町々、村々」とあるように、大小にかかわらずすべての町村に福音を伝える熱意が伝わってくる。この巡回伝道に十二人も同伴していた。9章1~2節に、十二人の宣教派遣が記されているので、この時はまだ助手的な働きだったと思われる。
2~3節は特筆すべき事柄で、四つの福音書の中でルカだけが記している。なんと、この巡回伝道の旅に女性が同伴したというのである。当時の女性の社会的地位や立場を知るならば、男女混在の集団が巡回する姿は、異様で異常に見えたに違いない。ここに三人の名前が記されている。彼女たちに共通しているのは「悪霊を追い出して病気を癒してもらった」ことである。最初のマグタラのマリアは特に「七つの悪霊を追い出してもらった」と言われている。これは非常に深刻な症状を示している。マグタラのマリアは、ヨハネ福音書を除けば、常に女性の中で最初に名前が挙げられていることからよく知れていたと思われる。二人目は「ヘロデの家令クザの妻ヨハナ」である。なんとヘロデの部下の妻がこの集団の中にいたのである! すでに夫はなくなっていたのであろうか? スサンナは、ここだけにしか出てこない名前である。ルカは主イエスの死の場面に「ガリラヤから従ってきた女たち」(24章49・55節)がいたことを記す。マリアとヨハナは復活の証人として(24章10節)名指しされている。
さらに「そのほか多くの女たちも一緒であった」と記されている。女性たちは「自分の持ち物を出し合って、一行に仕えた」。これは金銭的だけでなく、食事の準備、洗濯や繕いなど多義に及んだことだろう。先に述べたように、男女混在はありえないことであった。この事実は、さらに主イエスに対する非難を強めたであろう。しかし主は当時の常識を破って女性を迎え入れられた。初代教会もパウロも主イエスを引き継いだ。「男も女もない。あなたがたは皆、キリストにあって一つです」(ガラテヤ3章26~28節)。