- 受難の源流/著者不明
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7月は統一運動においても様々な出来事が多い月です。
梨花女子大事件による西大門刑務所に収監されるのが、1955年7月3日。
ヘリコプターによる事態が起きたのも、2008年の7月19日。
一号伝道師として、テグの開拓伝道に姜賢實先生が出発されたのが、1953年7月20日。
米国のダンベリー刑務所に収監されるのも、1984年7月20日。
今日はその中でも、梨花女子大事件のことになりますが、『受難の源流』という本。もう10年ほど前に出版された本ですが、久しぶりに読み返してみました。
著者は、その当時の新聞や裁判所の判決、梨花女子大学の記録にあたったり、実際に金ウォンピル先生の証言を元にして書かれており、実証性の高い中身になっています。
一つの例を上げれば、兵役法の容疑で逮捕された文先生は、北からのスパイの可能性があるとして、韓国軍に入れることは当然できず兵役落第の証明書を文先生に出していたそうです。
この本を通して初めて知った事実や証しなどありますが、文先生の弟子に対する愛情が感じられる一つのエピソードを紹介します。
金ウォンピル先生の監房は、中庭を挟んで文先生を見ることができる近い位置にあったそうです。
窓が高い位置にあったため、金先生が便器の上に乗ればちょうど顔だけ出て窓から先生見えるようになっていました。(以下、私=金先生)
先生はいつでも私よりも先に起きて、こちらの方を見ておられました。ある時は、起きるのが遅くなり慌てて便器の上に乗ると、文先生はずっと私が顔を出すのを待っていらっしゃったそうです。
そのように、一日も欠かすことなく、先に先生が起き、窓に立たれたそうです。
朝起きると文先生の顔をみないと寂しくて力が出ません。文先生はそのような私の気持ちをよくご存知で、いつも励まして下さいました。
劉孝元教会長が先に保釈される際にも、自らの危険を顧みずに大声で「劉教会長が明日ここから出る!」と教えてくれたそうです。
弟子に侍られる先生の姿に親の愛情を感じます!