- 江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた (講談社+α新書)/古川 愛哲
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今日はこんな本を借りてみました。「教育部長の講義日記」の中で目にして、興味をもったので早速目を通してみました。内容はまずまずでしたが、私たちが考えている以上にキリシタンが文化を創っていたという事実です。
関ヶ原の戦いを描いた屏風には、石田三成の陣に、十字架の模様をつけた旗指物が林立していて、キリシタン大名が相当にいた様です。大坂の陣でも、東軍の旗の十字架が多数塗りつぶされており、江戸時代のキリシタン禁制の影響があったようです。
江戸時代の文化と思われていた稲荷(INARI,ナザレ出身のイエスの意)は有名ですが、天神、子安観音(聖母マリアとイエスを表す)などのお参りや巡礼は実はキリシタンの礼拝所だったことなどの史実が記されています。
江戸時代の檀家制度もキリシタン弾圧の為に、行われたものですがそれによって寺社が爆発的に増え、寺の経営難を克服するために、3回忌、7回忌、13回忌、、、年回忌の法要が行われるようになったのではないか、千利休を始め、真偽は分かりませんが、近松門左衛門やひいては遠山の金さんまで、キリシタンだった可能性があったということも記されています。
表面的には江戸時代にはキリスト教が影をひそめていましたが、その信仰は全国各地で絶えることなく生き続けていたことは間違いありません。その当時は正に命をかけて信仰を守ってきたことでしょう。それを思うと現代の私たちは悪い噂をされることはあっても、とても恵まれた立場に置かれていますね。
日本は神が分からない、神から遠い国だと言われますが、長い江戸時代の迫害を乗り越え、明治維新以降いっきにキリスト教文化が発展しました。内村鑑三や新島城、新渡戸稲造などが登場してきます。今日においては、再臨主を迎えて多くの人が世界の為に立ちあがっています。
経済的、時代的恩恵に恵まれ、再臨主と出会う事ができ、その願いが成就するこの時に生を受けたことに感謝しながら、先人に恥ずかしくない生き方をしていきたいと思わされました!

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