今日は絵本の紹介です。取り上げるのは、‘いのちのまつり「ヌチヌグスージ」’(サンマーク出版)です。
最近小学生が自殺するという、悲しいニュースを度々耳にするようになりました。
この本は作者の草場一壽さんが、命の尊さを子供たちに教えるにはどうしたら
どうしたらいいかと考えた結果、先祖代々における
命のつながりを通して、その貴さを伝えようとしたようです。
道徳の教科書にも掲載されている内容です。
主人公のコウちゃんが沖縄のオバアを訪ねた時に、お墓参りをするする場面に遭遇します。御先祖様にありがとうを伝える人の姿を見て、コウちゃんは自分のいのちはどこからきたのかという疑問を抱きます。
コウちゃんに命を与えたのは両親、では両親に命を与えたのは、両親の両親。つまり4人の祖父母。ではその祖父母に命を与えたのは、、、、、8人の曾祖父母、ではその上は16、32と数えていきます。
「もう数えられないや」と言うコウちゃんに、オバアは数えきれない御先祖様誰ひとり欠けても坊やは生まれてこなかったんだね。と語りかけます。そしてコウちゃんもいつかは結婚して子供が生まれ、命がつながっていく。
コウちゃんは御先祖様に対して、いのちをありがとうと呼びかけます。
作者の言葉です。
「ヌチヌグスージとは沖縄の方言で、いのちのお祝い・いのちのお祭りという意味です。
始めなく終わりなき悠久の時の流れの中、広大無辺の生命の繋がりが今ここにあり、
奇跡の存在が自分自身であることを自覚することが、いのちのお祭りであるという想いをこの絵本に込めました。
ご覧になった皆様が元気と安らぎ、歓喜と調和に満ちあふれますように。」
私の先祖の誰一人が欠けたとしても、私はこの地上に生まれうることが出来なかったことを考えると、いのちをつないで来た御先祖様に感謝したい気持ちになります。
私の生まれた東北は、江戸時代だけでも度重なる飢饉で、人口が半分になった村もあったという記録があります。しかし、様々な時代を越えて、いのちがつながれて来たことは奇跡ではないかと思います。
私たちのルーツを知ることを通して、私自身の貴さを感じることができるし、与えられたいのちを大切に生き、次の世代につないでいきたいと感じさせられます。私たちのルーツ、御先祖様に時には思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


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