下痢の本当の原因とは?「腸で水分が吸収できない理由」糖アルコールが”げり”を誘発?
腸の役割とは、食べ物が胃を通った後に小腸で栄養の消化吸収が行われます。その後、大腸で水分の吸収が行われ、便が作られます。
口から摂取した水分とと共に約8Lもの消化液が分泌され、腸で再吸収されることを考えると、下痢で大量の水分が失われることについてもっと慎重に考えなければいけないのかもしれません。
下痢が起こる原因は・・・
・炎症に伴う下痢
感染症や粘膜の炎症によって、腸管が直接障害され、放出される毒素によりさらに炎症が強くなり下痢が起こります。
・分泌性下痢
アルコール、薬剤、胆汁の過剰分泌、消化酵素の異常分泌などにより腸が刺激されて腸管内に過剰に水分が滞留し下痢を引き起こします。
・腸管運動異常による下痢
ストレス、甲状腺ホルモンの異常、糖尿病などにより腸の動きが活発になりすぎたり、低下した時に下痢を引き起こします。
・浸透圧性の下痢
吸収されにくい「糖アルコール」、乳頭、ソルビトール、キシリトールなど摂りすぎによって、浸透圧の原理で腸管に水分が浸み出して下痢が起こります。
知らないうちに大量に摂取している「糖アルコール」
清涼飲料水、発泡酒、ガム、など難消化性の糖質「糖アルコール」はあらゆる食品に含まれています。
この糖アルコールを1日に多量に摂取ると、お腹がゆるくなることがあります。
これは小腸で消化、吸収されなかった糖アルコール類が大腸まで移行し、大腸内浸透圧が上昇するためと考えられています。
乳頭不耐症の人が牛乳を飲んでお腹がゆるくなる場合と同じことであり、一過性のものです。
しかし、毎日知らず知らずのうちに大量摂取して下痢が習慣化してしまうことは非常に問題です。
人工甘味料が入っている食品には「一度にたくさん食べると、お腹がゆるくなることがあります。」
と書かれていることがあります。
なぜかというと、人工甘味料は天然に存在しないので、人間が持つ消化酵素では分解できないからです。
下痢が続くと腸内環境はどうなるの?
下痢が続くと腸内環境はどう変化するのでしょうか?
ナースキュアでは、2名の過敏性腸症候群下痢型の方の腸内細菌バランスを調べてみました。
結果はこちらです。
”過敏性腸症候群の腸にはビフィズス菌がいない!?下痢を止める腸内細菌サプリメントとは?”
驚くことにお二人とも、ビフィズス菌がゼロ。
全く定着していませんでした。
腸内停滞時間が短すぎて細菌がうまく住み着けないのでしょうか?
どちらにしても、「出過ぎ」は体にとってとても負担になります。
お腹が弱いタイプの方は「人工甘味料を減らすこと」、はじめてみてください