・初めから読む→『こちら』

 

前回↓

一人で家で死んだまーくん。

警察が調べにやってきました。

 

悪意たっぷりに刑事を書いています。

 

分かってますよ。

彼らには仕事。

 

ただの仕事。

 

 

こちらの人生が壊れたことなんておかまいなしの

仕事の遂行。

 

 

本ブログで警察のことを書いた時に

「仕事だから仕方ないでしょ」

とコメントいただいたことがありました。

 

ぜひ、その方には

大切な愛する人が死んだ直後に

ただの仕事だと心もなく任務遂行する警察官に当たることを願います。

(は!ブラックな私が…)

 

もちろん

「そんな方ばかりではないですよ!」と

コメントくださった方もいらっしゃいました。

 

 

ただ、私が当たったのは

完全なる『仕事』の人。

あの冷たい目を忘れません。

 

 

まーくんが死んだことが受け入れられず

玄関先で佇んでいると

数人の刑事と鑑識がやってきました。

 

 

ここはいわゆる『現場』

 

人が死んだところ。

もしかしたら人が殺されたところ。

 

そしてもしかしたら犯人がここにいる。(私)

何も分からない状況じゃ、そんな可能性も視野に入れる。

 

 

慌ただしく事件の色を帯びていきます。

あらゆるところで指紋を取ったり

何かを漁ったり

写真を撮りまくります。

 

 

いえ、正確には何をしていたか分かりません。

私は玄関でうずくまっていたので…

 

 

 

部屋の中にある

まーくんの死んだ体。

 

足だけは玄関から見えて

そーっと伸ばして触ろうとしたら

「触らないで!」と割とキツめに言われました。

 

ビクッと手を引っ込めましたが

フツフツと怒りが湧いてくる。

 

あんたらのじゃない!

私のだ!!!

 

私が愛した旦那だ!

触れようと抱きしめようと私のものだ!!

妻が夫に触れて何がいけないのだ!

 

 

触れることすらできない。

させてもらえない。

 

 

少し前まで何事もなく

気軽に触れていたまーくんに

今は許可がないと触れない。

ただのモノ。

でしかない。警察には。

 

 

お悔やみもなく「話を聞けますか?」と

まーくんを見ないように部屋に入りました。

 

結婚はいつだ

子供は何人、いつ生まれたか

それぞれの名前や生年月日

まーくんに持病はあったか

病院には行っていたか

仕事は

家の購入時期

家にいなかった理由

最後に連絡をとったのは

鍵はなくなってないか

カードは現金は

通帳に実印

家に変わった様子はないか

どうやって見つけたのか

…………etc.etc.etc.

 

完全に事情聴取。

いや、聞いている内容は当たり前のことなんですけども

 

完全にトーンが冷たい。

あまりの質問の応酬に

 

震えながら泣きながら答えている私を見かねて

ずっと隣にいて手を繋いでくれていたMさんが

「それ今じゃないとダメですか!?」と言ってくれました。

 

 

「こちらも状況把握しないといけないので」

 

 

ということで続行です。

 

 

財布を見られ

中に入っていた診察券を『調査』の為に持っていきました。

 

スマホのパスワードを教えてくれと言われ

お前なんかに(あ、失言)触らせたくなくて、見て欲しくなくて

「パスワード分からなかったらどうするんですか?」と聞いたら

「持って帰る。から調査が遅れて、遺体引き渡しも遅くなる」と。

 

泣く泣く観念してパスワードを教えました。

手袋をした手で確認しています。

 

 

 

なんなんでしょうこの状況は。

 

 

たった今

大好きだった人が死んだことを知って

 

訳が分からない状況なのに

その訳をひたすら聞かれる。

 

私が聞きたいわ!

どうしてこうなったのか…

 

どうしてこんなことになってしまったのか…

 

 

 

頭をもたげて

自体の状況を必死に飲み込もうとしている最中も

パチリパチリと鑑識が撮りまくります。

 

 

しばらくしたら鑑識の人に

「顔にかける白い布はありますか?」と聞かれました。

(もしかしたら事情聴取の前だったかも)

 

ご臨終の時によく見るあれだ…

 

けど

いわゆるな白い布なんてなく

タオルはどうかと思って(というか「タオルじゃない方が…」と言われたと思う)

薄い花の絵が付いているハンカチを顔にかけました。

 

悲惨な状況なのに

まーくんの顔には

可愛らしいお花のハンカチ。

 

 

正直、冷たかったのはメインで現場を仕切っているこの刑事。

推定40代。

もう本当、顔も見たくない。(「触らないで!」と言ったのもこの人)

 

他の人はどことなく、申し訳なさそうな空気を感じました。

 

 

 

鑑識の許可が降りたので

久しぶりにまーくんの体を触ります。

 

それこそ仲違いしてしまったあの日から

ずっと触れていなかった体。

 

 

まさか

 

次に触る時が

こんな形だなんて

思いもしていませんでした。

 

 

 

続きます。

 

 

↓暴言からの仲違い。どうして今なんだろう。

『初めから読む』

 

↓そしてまさかの翌年に2年連続で事情聴取受けることになるなんて…

『孤独死に怯える』

 

↓こちらの本ブログで死んでからの日常や心情をずっと綴っています。

きみといっしょに。

 

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