博士論文は、公開されるので、だれでも、読むことができるが、出版部数は、数部(通常は、2部 国会図書館と取得した大学)なので、通常はみることはできないが、2013年以降は、2013年以降、デジタル公開されているので、だれでも、読むことができるようになった。

しかし、それぞれの大学で、デジタル公開されているので、その情報をしらべるのは、それぞれの大学のリポジトリーをみるのはたいへんである。

 

博士論文は、現在、3つのサイトで検索可能だ。

国会図書館 2013年以降は、各大学で公開したものをデジタル収集している。

IRDBは、大学のリポジトリー全体の情報を収集していおり、紀要の論文記事などを含めて、大量のデータを集めている。

CiNii Dissertations は、いままでの博士論文とIRDBが、収集した博士論文を統合した、日本の博士論文に特化した検索を実現している。

 

では、調べてみよう。

 

2021年5月19日現在

 

全件  672,138

2021            29

2020        6,333

2019       10,248

2018       11,844

2017       12,633

2016       13,091

2015       13,568

2014       13,996

2013       15,186

2012       15,635

2011       15,437

2010       15,466

 

       -1950      24,933

1951-1960      48,286

1961-1970      47,305

1971-1980      48,761

1981-1990      80,093

1991-2000     131,074

2001-2010     163,626

2011-2021     127,971

2021-                   29

 

2013年以降現在まで、デジタル公開になったのだが、数字的には、減少しているので、うまくデータが収集できない可能性が、推測される。

 

 

 

全件では、 3,363,516    336万件の情報を収集している。(ブランク検索した数字)

 

資源タイプの内訳がわかる。

 

資源タイプ

 

 博士論文に関係ありそうな資源タイプは

thesis (215525)

master thesis (128)

doctoral thesis (76344)

 

の3つだが、thesis は、学位論文(大学の卒業論文) master thesis は、修士論文(ここでは、北海道大学と上智大学の2大学のみ)  doctoral thesis は、博士論文で、2013年以降全文デジタル公開になるものである。

 

レポジトリーなので、2013年以前の博士論文が、デジタル公開されてものも、多少はふくまれているとしても、7万6000件は、非常にすくない数字だ。

 

master thesis は、北海道大学と上智大学だけなので、たぶん、意図的にレボジトリーで公開していると思われる。

 

問題は、thesis だが、詳細記事をみると、博士論文を thesis 区分にしているようで、これが、CiNii Dissertations にとりこめていない原因のようだ。

国会図書館は、収集しているようだが、どうも、日本の2013年以降のデジタル博士論文をちゃんと調べる方法は、混乱しているようだ。

 

もしかすると  イギリスの core に負けているかもね。