ICU図書館には、1日1000人から1500人程度の入館がある。(年間入館者数20数万人)

(土日なども加えて平均すると、もう少し、低い数字になってしますが、授業の有る普通の日は、1000人以上やってくる。)

学生数は、3000人程度なので、3人に一人がやってくるという考え方もあるが、実は、同じ人が何度も図書館に出入りしている。)

まあ、とにかく、図書館は混んでいる。

オスマー図書館ができるまでは、書架だらけの図書館は、学生のいる場がないほど、混みあっていた。

オスマー図書館ができてから、スペース的に余裕が出来きてきたが、その分、利用者も増えて混んでいる。

オスマー図書館の地階のスペースは、グループワークが可能な空間になったので、実に毎日、笑い声が絶えない。

18:00過ぎは、三鷹市のシルバースタッフが管理してくれるのだが、学生の明るい声を聴きながら、仕事ができるので、最高かもしれない。

世の中に、こんなに楽しい仕事は他にないように思われる。(退職したら、やりたい仕事の一つだ。)

 

1年間の貸出総数も20数万冊ある。館内利用も合わせると30万冊近くの本が、1年中動いていることになる。

利用者は、きれいに並べた書架から、手当り次第抜き出して、どんどん本を借りていくわけだ。継続利用もあるので、実際の借出し手続きをする冊数は、もう少しすくなくなる。多くは自動貸出機が行う。

利用がどんどん行われると、書架がどんどん乱れていく。(きれいに並べたのに、触るなと、いいたいところだが、触っていいのが、図書館員の辛いところだ。)

書架の本の排列は、図書館サービスの根幹なので、利用者が、書架に図書を戻してはいけないことになっている。

学生が、どんどん図書を書架から抜き出すのは、仕事が増えてしまうことになる。

しかし、それは、学生が勉強をたくさんしていることなのだから、仕方がない。(喜ぶべきことだ。)

 

図書の貸出は、自動貸出機をたくさん設置するば、するほど、増加する。

図書の貸出が増加すれば、書架に戻す作業も増加する。可能な限り、迅速にしなかればならない。

夏休み明けや学期の終了、試験の終了時期は、大量の本が返却される。

 

返却処理もスピーディに行われなければならない。

配架場所に合わせて、整理する必要がある。(ICU図書館の場合は、自動化書庫に行く本と、一般書架に行く本を、返却処理時点で見極めて、区分けしなければならない。)

予約のついている本、リザーブブック(指定図書)なども、瞬時に見極めていかなければならない。

そのために、連続返却する画面は、図書館システムに必須の機能だ。1時間に数百冊の処理機能は必要だ。1冊の処理が秒速、もしくは、秒速以下で処理される必要がある。

大量の返却処理を、可能な限り速やかに返却処理できる能力が、図書館システムに求められる。