東京大学附属図書館が変貌を遂げている。
東京大学附属図書館アジア研究図書館も、膨大な資料を図書館と自動化書庫を活用して新しい展開を考えている。
2016年のパンフレットをみると、新分類表を研究していると書いてあり、新しい分類表はできあがりつつあるようだ。
2016年リーフレット
じつは、2017年リーフレットが送られてきたので、いろいろみている。
大量の資料を自動化書庫との連携で運用するのが、今後の課題だろう。すでに、たくさんの研究と準備を進めていると思われるので、成功にむけて、エールを送りたい。
アジアには、たくさんの言語などがあるので、あたらしい分類表は、非常に大事なツールになるにちがいない。すべての資料を書架に並べることは難しいので、自動化書庫を利用することになると思うが、自動化書庫は、分類別管理は難しい。フリーロケーションにすると、図書はバラバラに位置になってしまうし、
固定ロケーションにしてしまうと、図書の増加にともなう再配架ということができない。固定にしたら、場所を変更するのは難しくなってしまう。初めはいいが、10年、20年たつと、問題が発生するかもしれない。
そこで、登場するのは、OPACやデジタル目録というものだろう。
実は、U-PARLのホームページでも、すでにやっているので、なかなかやるじゃないかと思ったしだい。
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http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/collection-temporary-use
「アジア研究図書館」の開館に向け、U-PARLでは新たなアジア研究資料を収集しています。この春、その一部が一時的に利用できるようになりました。総合図書館書庫の地下1階に配架されており、その他の書庫資料と同様にご利用いただけます(学外ILLには非対応)。
配架されている資料はこちらです。
地域ごとに絞ってごらんになりたい方はこちらからどうぞ。
アジア全般関連資料
東アジア関連資料
東南アジア関連資料
南アジア関連資料
中央ユーラシア関連資料 (*5月15日現在未公開)
西アジア関連資料
辞書類
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これを発展させるといろいろできそうな気がする。
たとえば、新分類表のホームページをつくる
大分類
中分類
小分類
で、分類一覧を作成して、その分類をクリックすると
その蔵書の一覧が 分類順に表示される
1.。。 書架にあり
2.。。 自動化書庫 -> 出庫指示
3.。。。 書架にあり
というリストができることになるかもしれない。
このリストを作成するのに、OPACを毎回検索させるという方法も、いいかもしれない。
もしくは、毎日 夜中の2時に、図書館システムのバッチプログラムを仕込んでおいて、
毎日作成するという方法もある。
分類コードの他に、著者名一覧も作成することも可能だろう。
かつて、国会図書館や大規模図書館は、年に1回 増加目録なるものも作成していた。
分厚い本にするには、とんでもない費用がかかったものだ。
しかし、現代のデジタル目録なら、ほとんど費用も掛からない。
100万件の資料でも、秒速や分速という単位で、処理を完了してしまうので、図書館システムに負担も
かけることもない。1件あたり数百文字の目録データを、100万件保存したろことで、図書館システムのディスク容量を消費することもない。(目録データの数百万件など、最近のコンピュータには、ほんの小さいなデータに過ぎない。)
自動化書庫の成功の鍵は、じつは、この検索、目録システムにかかっているのだ。
この検索、目録システムこそが、自動化書庫を、無駄なマシンにするか、優秀なマシンにするかの決めてなのだ。
東京大学附属図書館アジア研究図書館の挑戦(新分類表の開発)に、エールを送りたい。
成功を祈っている。