システムの特性として

人間が一番早く作業してほしいときは、システムは一番遅くなる。
人間がゆっくり作業してほしいときは、システムが一番早く作業をする。

システム(高速道路や鉄道でもそうだが)、業務が集中してくると
システムの速度がどんどん遅くなり、人間の需要がなくなるとシステムは
早くなる。


さて、コンピュータの速度の関してムーアの法則というのがあります。

理科の法則では有りません。
しいていえば,人類がひたすら忙しくなる 理由の法則 というべき
ものかもしれません。どうして,忙しくなるかというと

1965年にムーアという人が,発見した法則。
半導体集積密度が18カ月(2年という人もいるが) で2倍になる
と言い出した。そのことは,コンピュータの速度にも密接に関係している
のでコンピュータ速度のことを指して説明される場合もある。
実は,1年半(2年)で,処理能力が倍増しているということは,
それだけ情報が増え続けているのである。
しかし,人間の処理能力は,倍増しないので,忙しさだけが増えるのである。

検証して見よう。最近のパソコンのCPUクロック数は 1GHZ,2GHZ,3GHZ
等が売られている。

1980年のNEC PC98 5MHZ だった。 (この1000倍が 5GHZになる。)

   仮に2年毎に2倍になっていると仮定すると
5MHZ * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 * 2 = 10,240MHZ

法則通りだと 20数年で 2000倍になっている。
実際でも 数百倍 には,なっているので,まんざらうそでもない。

コンピュータが,忙しくなった分,人間も忙しくなったかも。
   
  コンピュータが、”のろい”と感じることも、あまり感じなくなって
  しまった。