ツインソウルが求められる社会背景 | ツインソウルによろしく

若者の性退却が叫ばれて久しい。日本性教育協会の調べによると、大学男子の性交経験率は2005年には63%あったものが2017年には47%に減少し、大学女子に至っては2005年62.2%であったものが2017年には36.7%にまで減少している。

 

若者は最早性愛に興味を失ってしまったのであろうか?

 

否、むしろそれは間違いで性愛に対して夢を抱かなくなったor抱けなくなった、のかも知れない。SNSの普及によりコミュニケーション領域は格段に広がったものの、その分密度は希薄になり、友達と呼べる人は100~150人程度いるものの、親友と呼べる人は一人もいないと嘆く若者が多いという。これなども人間関係が希薄になった証と言えよう。

 

だとしたら性愛に対する希求はむしろ高まるはずである。何故ならばそれが唯一現実生活から逃避する逃げ場だから。

 

ネットワークで常時接続された共同体社会では、個人の自由な言動行動は厳しく制限されるようになった。かつては仲間内の軽口で済んだものが、ネットに上がれば全方位から思わぬ袋叩きにあったりする。ライングループの既読、スルーに神経をすり減らし、交際が発覚すればどんな噂が流されるか分からない。

 

だから若者はこっそりマッチングサイトに手を出してみるが、そこで展開されるのは、モテが非モテを駆逐していくという残酷なまでの現実だ。

 

かくて若者は、性愛への関心がないかのように装いつつも、どこかで理想の体現を待ちわびているのではないだろうか?

 

かつては“祭り”があり、そこでは無礼講の性愛が容認された。男も女も訳知り顔で、気になる相手を射止めては、こっそり境内の裏の暗がりに消え入ることが可能だった。

 

だが今やその祭りでさえもシステムの中に取り込まれ、現実逃避出来る場所ではなくなった。

 

人間は常に逃げ場所を必要としている。共同体という社会の維持には、どうしたって規律や規制がつきものだから、どこかで非日常体験のガス抜きが必要となる。だが今やコンプライアンスが重視され、市井の一般人までもがポリコレを求められるに至っては、

 

非日常体験の最たるものとしての、“性愛”以外に残された逃げ場はないようにも思われる。

 

だとしたら、ツインソウル、ツインレイの性愛は、新たなる性愛のロールモデルとなるかも知れない。言葉の定義をこの場で論じるつもりはないので、ここではツインソウル、ツインレイ=唯一無二の魂の伴侶として扱うが、

 

ツインソウル、ツインレイは恋愛に伴うまどろっこしい手続きが必要ない。出逢った瞬間魂と魂が直結するのだ。(ただしその前に人間的な鍛錬が積まれている必要はあろう)ツインソウル、ツインレイの性愛は恋愛でさえない。何故なら“もう一人の自分”と“恋に落ちる”ことなどないからだ。

 

ツインソウル、ツインレイは一たび出逢うと、ネットワークに散らばった無数の“自己”と遭遇する。それは過去世において無残に砕け散った魂の残滓だ。その振動数を聞き届けたら、二人で協力して回収し、今ここに統合する作業に入る。

 

それこそ正に日常を超えた変性意識体験で、最早没入せずにはいられまい。

 

だがしかし一過性の祭りと異なり、ツインの性愛に終わりはないので、日常生活に戻ることは困難を極める。むしろ永遠に続く魂の営みこそ真実であると気づくので、一過性の人生に対する興味を失うことさえあるだろう。

 

またツインソウルの統合の道のりは決して簡単なことではない。ほんとうの自分を知るために、ほんとうの自分になるために、数々の手放しと忍耐を要求されるだろう。この時、早送りで動画の結末を知ることに慣れていた者は後悔するかも知れない。

 

かつての純愛のロールモデル、例えば、ドラマ「赤いシリーズ」などで注目された山口百恵と三浦友和に憧れた者は多かっただろう。だが多くの者が夢破れていったのは、自分でないものに憧れたからであり、お互い別々の夢を見ていたからであろう。だがツインソウルの相手は貴方にとってたった一人の存在なので、夢が破れるというようなリスクはあり得ない。

 

その代わり様々な困難や試練が要求されることになる。

 

自分の意識を総動員して、体験から得た学びを駆使して、真実の愛という絶対神に膝をつけば、かつて得たこともないような気づき、かつて得たこともない性愛に震えるだろう。

 

その上でなお、百恵と友和のように、現実でも二人三脚の人生を歩むことも不可能ではない。

 

だがその、三次元の究極とも思われる生活を味わうためには、アセンション(次元上昇)した上でのディセンション(次元降下)が必要となる。体験から学び、苦手を克服していき、肉体という精緻な器に目覚めた魂を同期させていくのだ。

 

人々の肥大化した性愛の欲求が彷徨う時、マーケットには様々な商品が並ぶだろう。二次元アイドルとの結婚、貴方専用にプログラミングされたチャットボット、偽ツイン詐欺師まで登場するかも知れない。

 

だから貴方は、ツインソウル、ツインレイなるものに夢を見てはならないのだ。だが人類補完計画の最終目標が男性性と女性性の統合ならば、

 

今生なのか未来世なのかは分からないが、いつか必ず出逢うことは明白なので、

 

知識は無意識領域に放り込み、日々試行錯誤を重ねながら、後悔のない道を歩み続けるだけで良いのかも知れない。