中国社会の光と闇 | ツインソウルによろしく

『ASIAN Documentaries』というサイトで見れるドキュメンタリー映画、

 

『PLASTIC CHINA』というものを観ました。

 

日本や欧米から送られてくる廃プラティックの再処理工場で働くある家族の物語をほぼ脚色なしで綴っています。

 

今や世界第二位の経済大国となり、IT革命の先陣を切る中国ですが、反面コロナウイルスを出すような影の部分もあり、その経済格差は凄まじいものがあります。

 

フィルムは兄妹の世話や仕事の手伝いをする十代の少女を中心に進みます。豊かな自然に恵まれた故郷を離れ、ゴミにまみれた劣悪な環境の中で僅かに差す文明の光に憧れる少女の葛藤を描き出します。

 

そしてここには脚本家が描くようなドラマティックな展開はありません。貧しい農村に生まれ、学もなく、頼るつてもなく、僅かに得られるお金のために肉体を酷使する大人たち、どんなに貧しくても、ゴミの中から拾ったものを集めて遊びを創造する子供たち、その光景を淡々とフィルムに収めていきます。

 

それはかつての日本が辿った道だろうし、今だって何がきっかけで全てを失うか分からない世の中ですね。

 

そろそろこの負のサイクルから人類は本気で抜け出さないとと思いました。

 

495円で観れます。以下リンク。

 

アジアンドキュメンタリーズ『PLASTIC CHINA』