10月10日の日経に、


「人を潤す言葉」 シンポジウムの特集があり、


その中で、小説家の 磯崎憲一郎さんが


『文学作品は、分からないことの中にとどまる覚悟がないと読めない。

分からないことの中にとどまるのは今の時代、非効率的だと

みなされてしまいます。ですが正解がなくひたすら自分の頭で

考え読まなければならない文学や哲学は、軟弱どころではない、

はるかにマッチョな世界です。』


『もし、好きな作家ができたならば、その作家の小説を全部読む。

そういう読書のほうが、結果的には幅広く満遍なく読むより

いいのじゃないか。』


『本ないを読むことによって何かを得ようとか学習しようとか、

そういうさもしい考えは全部捨てて、本を読んでいる時間

そのものが読書なんだ、と思ったほうがいいと思います。』


『小説というものは、美術や音楽に近いのです。』


もう、わが意を得たり、という感じです。


私も、小説や漫画を見る・読む場合、感覚で、好き嫌いを判断し、

気に入れば続け様に読み、その世界に入ります。


ハウツー本やビジネス本ばかり読んでいても、全然面白くありません。

自分の頭の中で考え、イメージする。それが楽しいのでしょう。



『世界に入る』 楽しみです。