過ぎゆくものと、やって来るもの | アオイロの恋

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唯一無二のダイヤモンド、中澤卓也君の魅力を語ります。

今日の卓也君は、どんな顔?




歌手、中澤卓也の動きが加速していますね。

 

新しい年が明けて、思いがけない小休止があり、そして改めての始動。

表向きには、ややスロースタートのように思えます。しかし予測不可能で不穏な空気に満ちた過去をリセットして、平穏に新たな一歩を始める為には、あの時間はとても重要なものだったのではないかなあと感じています。


少し辺りの様子を窺いながら、これまで以上に穏やかな感じでファンの前に現れた卓也君は、いつもと何も変わらない卓也君だけど、でも違う卓也君のようで。もちろんこれは私の主観的印象に過ぎないのですが。


そういえば、レーシングカートでも、自分はゆっくりとタイヤに熱を入れるタイプだと言っていたのが思い出されます。


おそらく、頬をかすめてゆく風の気配にとても敏感であろう卓也君。今はまだ活動が制限される中、既存のSNSの新たな活用法に活路を見出したりと、自分をより表現するための研究に余念がありません。思慮深くて時に大胆な、いかにも彼らしい試行錯誤だなあとワクワクしますね。


先日、2日に渡って開催されたリミスタでは、中澤卓也史上最高の注文枚数ということで、両日合わせて長時間の開催となりました。

 

その後、さらなるファンサーヴィスとして、告知をした上でのインスタライブを開いてくれました。個人的には、インスタライブでの卓也君の雰囲気がとても好きなので嬉しいのです。人でもモノでも、一番最初に出会ったり体験した時の印象がいつまでも強く残ると思うのですが、私の場合、インスタライブで見る卓也君の感じが、歌手、中澤卓也を初めて実際に目にした時の印象に一番近いのですよ。 


そういえば、先週は所属会社のプロモーターの方とのやりとりもありましたね。個人的な感想としては、卓也君のピュアさが際立つ結果になったなあと(笑)。思わず、ベイビー!逃げるんだ~!なんて、RCサクセションを口ずさんでしまいそうになりました。


日曜日のインスタライブでは、服の趣味が変わったとか、あつ森やってないとか、レモンサワー飲んでないとか(山内さんともまだ飲みに行ってないらしい)、極めつけはスニーカーにはもう興味が無くなったとの発言まであって大変でした(笑)。

しかしまあ、昨年の自粛期間以降に見られる、中澤卓也の革新とも言える変化を目の当たりにしているとですね、それも納得がいくというか合理的な作用というか。

 

外側に現れたものがあれだけ変わったのなら、中の人の変化たるやさぞかし劇的なものがあったのではないかと予想がつくようなつかないような(笑)。

特にスニーカーに関しては、以前CSで放送していた青年館ライブのバックステージインタビューで、スニーカーが好きな理由はレーシングカーのフォルムと似ているからかも?なんてライトに自己分析していました。てことは、好きだったクルマに乗れたら興味なくなるんだろうなあという予想が立ちますよね。

最早ブームが去ったのも本人の中では自然現象なのでしょう。あつ森に至っては、おそらく最初からそれほどでもなかったのでは?アニメも見ない人があの手のサブカルに興味あるわけないですから。これはオタク体質の私から見た率直な意見です(笑)。


とまあ、勝手な想像はこれくらいにして、日本一速い歌手を目指している?中澤卓也の今後の展開に興味津々ですね。一体どんな奥深い世界を見せてくれるのか・・?なにせ中世の昔から、スピードと幽玄は隣り合わせと決まっていますから。



さて、ここからはお話変わって・・

前回に続き、1月31日大阪・新歌舞伎座にて、舟木一夫さんのコンサートを観た感想を書かせていただきます。


通常よりも少し長めの30分休憩がありました。会場の和やかな雰囲気が、いかにも大阪らしく愉しい感じです。

舞台の緞帳をぼんやり眺めていると、四季の花鳥風月が一つの画面に織り込まれていることに気付きました。この場所で演じられる夢舞台に相応しい楽園図だと思いました。


第二部開演。舟木さんは白っぽいスーツに衣装替えされていました。黒のポケットチーフがモダンで素敵です。第二部では他の方の名曲を歌われました。今回は「なんとなくブルース」というテーマであるとのこと。

「人の歌を唄うのと、カバーとは違う・・」そう仰っていたのが今でも頭に残っています。具体的にはどういうことなのか、分かるような、分からないような・・。じっくり集中して聴いていると、その言葉の意味がなんとなく分かりかけた気もしたのですが・・。カバー曲全盛の今の状況について、舟木さんはどのようにお考えなのか、お訊ねしてみたいところです。

 

「女のためいき」、「恍惚のブルース」、「骨まで愛して」、「ブランデーグラス」、「夜霧よ今夜もありがとう」、等々・・名曲中の名曲が並んで、それだけでも本当に凄いことです。舟木さんは歌で女心と男心を行きつ戻りつされる。

聴いていて感じたのですが、歌の中の主人公たちの心情は、女とか男だとか、性別をことさらに意識することなく、素直に真っすぐにこころに響いてくるのです。それがとても不思議でした。でも冷静に考えてみると、人の心の底の底にあるものは、ただただ無垢な感情であって、そこに性別などは関係ないのかも知れない。舟木さんの歌声を聴いていると、ふとそんなことを思わずにはいられませんでした(すみません、これはあくまで私の主観ですので・・)。


また、曲をフルコーラスでなく短縮して歌うというのは、TV放送からそうなったとお話されていました。美空ひばりさんも「なんなのよ~」と困惑されていたそう。曲の展開部分を飛ばして歌うのはお客様にとっても不親切。けれども曲によってはベタッとフルコーラスだと、なんだかなあという感じもすると。なるほど。バランスというか塩梅というか、そのあたりが簡単そうで難しいのですね。大変に含蓄のあるお話だと感じます。


何度となくTVで耳にしている「君こそわが命」を聴いているうちに、心の中でじわじわと膨らんで来るものがあって、嬉しいとか悲しいとか、そんなことは思いもしないのに自然と涙が出てきました。

これが最後の曲となり、歌い終わりと同時に緞帳がゆっくりと降りて来ました。


ほどなくして、再び緞帳が上がってアンコール。

一曲目は「アカシアの雨が止むとき」。今回、私はこの歌を男性が歌われるのを初めて聴きました。歌詞の中では、一人残された若い女性の心情が吐露されているけれど、舟木さんの歌からは、恋人を置き去りにしてしまった男の不甲斐なさや哀しみまでもが感じられるようで、またしても涙が・・

 

続いて「赤いハンカチ」。歌い出しに、「アカシヤの花の下で・・」と、前の曲と同じ花が歌われていて、「アカシアの雨が止むとき」と地続きの世界観を感じました。


一部と二部、合わせて全28曲を、司会もゲストもなく舟木さんお一人とバンドの皆さんだけで演じ切られた見事なステージでした。フィナーレでは全ての階の観客に丁寧に礼をされて、最後には笑顔で手を振ってくださいました。


前回の感想の中で、「学園広場」という曲を初めて聴いたと書きました。

舟木さんがステージからマイクを向けると、客席の皆さんが合唱で答えられるという場面をYouTubeで拝見しました。とても感動的で、この曲は、長い年月を共に歩んで来られた舟木さんとファンとの、かけがえのない曲なんだということを知ったのです。本当に無知とは恐ろしいです(汗)。でも、予備知識無しのまっさらな状態で、舟木一夫さんという素晴らしい演者のステージを初体験出来たことは、私にとってエモーショナルの極致でした。

一生に一度きりの幸せな体験を、本当にありがとうございました。


では、これでコンサートの感想を終わります。長文にお付き合いくださって感謝致します!

 

 


歌ごころ#055

『シクラメンのかほり』布施明

 

 

 

歌ごころ#057

『駅』竹内まりや

 



中澤卓也 『約束』MV

 

 

 




(最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!)