<要約>

 

プロ意識とは何かについて、3つの点から話します。

 

まず1つ目は、プロもアマもないということ。仕事においては、お客様からお金を頂くため、その期待に応えるだけのサービスを提供する必要があります。

 

その際、1年目の人がするのと2年目の人がするのと10年目の人がするのとで、サービスに差があってはなりません。

 

例えば、歯医者に行って治療を受けました。その費用が1,000円。そういった場合、その1,000円の対価であるサービス(治療)が1年目の人であれ、10年目の人であれ、差があってはいけません。

 

当然、特殊な技術や特殊なサービスを提供される場合には、お金に差はあると思いますが、普通は差があってはなりません。

 

歯医者さんだけに限ったことではありません。入社1年目であっても、お客様にサービスを提供するのであれば、プロとして対応する必要があります。

 

お客様からすると、相手の経験年数は関係ありません。ちゃんとお金を支払ってもらっているため、それに見合うサービスを提供することです。

 

そもそもプロやアマは関係なく、仕事においてはみんなプロフェッショナルである必要があります。

 

2点目ですが、プロフェッショナルとは、相手の想像を超えるサービスを提供できる人だと思います。支払っていただくお金以上の価値を提供すること。

 

私の場合は、本を出版していますが、本の価格はだいたい1,300円から1,400円くらいが多いです。その値段を上回るような価値を出すことが必要です。

 

「そもそも1,300円や1,400円の価値ってどういうことなのか」料理と比べながら考えてみます。

 

最近、私はランチ巡りをしていますが、いいところのお店に行くと、1,000円以上になることが多いです。だいたい1,200円から1,300円くらい。

 

その料理と同じくらい、感動や喜びを与えられるかどうか。料理の場合、たいてい調理時間は短かったりします。一方で、仕込みがあり、ラーメンのように3日とかかかっているかもしれません。

 

でも、本の場合だと、もっと時間をかけています。場合によっては、1年2年かけて作っているものもあります。時間をかけて考えることは、付加価値を生み出すために大切です。

 

あとは、その時間をどうやって使うのか。どうやってお客様を喜ばせるために使っているか。

 

とはいえ、本の場合、ただ書いているだけで読者を感動させるのは難しいです。たとえば、斬新な切り口だけで読者を喜ばせるのはなかなかできません。

 

料理であれば、味でしょうか。本当に美味しい、めちゃくちゃ美味しい、そう思わせればいいんです。でも、本の場合は、なかなかそうはいきません。私は積み上げが大切だと思っています。

 

ちょっとした工夫、読者が喜んで頂けるような工夫を積み重ねることによって、最終的に感動していただければと思っています。

 

今回、新刊「ありのままの私で人づき合いが楽になる366の質問」という本を執筆したのですが、ワークシート形式になっています。

 

本は読んだだけで終わりではなく、その後の行動が大切です。ワークシートに取り組んで頂くことで、自分のこれからの行動を明確にして頂き、実践して欲しいと思っています。

 

ワークシートに取り組みやすいように、書き込みやすい紙を使用したり、記入欄を大きくしたりなどいろいろ工夫しています。

 

 

最後に3つ目ですが、準備(インプット)です。常に自分を磨き続け、準備を怠らないこと。最高のアウトプットを出すためには、インプットが必要です。

 

勉強したり、いろんな経験をすること。本を作るという話であれば、たくさん本を読んだり、たくさん書いたりすることが大切。そのようなインプットがあるからこそ、いいアウトプットにつながります。

 

そして、最初に述べたように、経験年数に関係なく、常に「自分はプロである」という自覚を持って取り組み続けること。そうするうちに、自分にしかないサービスが生まれて、本当のプロフェッショナルになるのではないでしょうか。