阿佐ヶ谷の七夕も昨日でおしまいです。
開催中に2度、このアーケードを通りましたが、これらの飾りを見るたび
思い出すことがありました。
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もう名前も忘れちゃった影の薄い同級生
ほんとに忘れちゃったから名前つけてあげようね
どうしよう、「ひろし」にでもしておくかね?
いや、やめておこう。。。。
ぢゃ、「のぶお」ってことで
特に意味はないけど、なんとなく「のぶお」で
「のぶお」は中学校の同級生
クラスも一緒だったけど、話したこともなかった
なのに、中2の夏休みにいきなり電話をかけてきて告白された
イニシャルを言われたけどそれでももう一人の方が頭に浮かび
最後まで当てられなかった
それくらい印象にない子だった
特別悪でもなく、秀才でもバカでもなく、スポーツマンでもなく、運痴でもなく、かといって面白いことをいうこともなく、背も高くも低くもない、
そんな子だった
ここまで書いてようやく名前を思い出した
「さとし」だ
じゃ、「のぶお」あらため「さとし」で
でね、告られ電話で最後まで誰だかわかんなかったkimimatsuは誰だか知りたい、それだけのために「さとし」と会うことにしたわけ
とりあえず自宅近くの公園で待ち合わせ
だけどさ、待てど暮らせど現れないわけよ
腹が立つでしょ
好きなのは「さとし」の方であって、kimimatsuではない
それなのに待ちぼうけ・・・・
ムカついて遊びに行っちゃえ!と駅に向かって歩き出したのよ
そのときにね、なんとなく気配を感じたの
・・・・誰かにつけられている
そう
「さとし」はkimimatsuの目の前に出る勇気がなかっただけで、待ち合わせ場所には来ていたのだ。
なんかいちいちめんどくせーオトコだなぁ
もうさ、めんとむかって告白される以前に「ごめんなさい」だよなぁ
でね、電車に乗り、とある百貨店に向かっていたのだけど
途中にいまでいうカフェや雑貨店がある複合施設があって、そこを通りぬけたのよ
「さとし」はしつこく後をつけてきていて、
と、その時
きゃーーーーーーーーっ!!!!!
という女性の悲鳴が聞こえ
なんだろう?と後ろを見ると
複合施設の中庭につるしてあった某キャラ、
そう、おね○が大好きなあのキャラが落っこちて来て
「さとし」に馬乗り状態
高さもそれほどじゃないし、重さだってそんなじゃないはず
だけど「さとし」は
おしっこちびってた
いや、正しく言うと
おしっこもらしてた
嗚呼、かっこわるすぎる「さとし」
今も昔も好きでもないオトコには死ぬほど冷たいkimimatsuは
「ふっ」と薄ら笑いを浮かべて、すたこらさっさと百貨店に向かったのだった
しっこもらしの「さとし」のことなんか忘れ、サーフィン三昧だった夏休みが終わり
二学期の教室には
「さとし」の姿はなかった
「さとし」は登校拒否する勇気もなかったので
授業中以外は部室やトイレや廊下で過ごし
授業がはじまると教室にやってきて、普通に授業を受けた
だけどあまりにも影の薄い「さとし」
誰もそんな変化には気付かなかった
「さとし」あれから巨像恐怖症になっちゃいましたか?
今うっかり街で「さとし」とすれ違っても、私は絶対に気付かないだろうなぁ
だって今も顔が思い出せない