嵐で停電! | 伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~

伊達公子オフィシャルブログ






どうしてキャンドルだらけ??

昨晩、10時に寝てしまい・・・・
朝7時半に目覚め、電気をつけようと思ったら
どの電気もつかない!!
「停電だったんじゃない?」といいながら
電話やTVをチェックするとやはりどれも作動しない。
まだ薄暗い中を手探りで歩きながら、
おトイレや洗面所で身支度を済ませた。

外は強風が吹き、雨がポツポツ。
向かいの建物の窓がバタバタと音を立てて開いたり閉まったりしてる。
ただ事じゃなかったようだ・・・
ホテルの人たちが、昨夜「明日はドイツで起きたサンダーストームが
オーストリアに来るから車は地下の駐車場に入れておきます。」と
話していたほど警戒していた。

それにしても、これだけのホテルでどうして復旧作業に
時間がかかるのか??不思議!!
ホテルなら停電が起きたとき、スペアが作動するはずなのに・・・・

外が明るくなるのを待って、朝食を摂りに行くと
キャンドルの中でみんなが食べていた。
食べ物が置かれているビュッフェの回りもキャンドルだけで
なんとなく朝食って気がしない。
キッチンの中もキャンドルだけで調理しているようだ。
テーブルの場所は、大きな窓越しで時間とともに
少しずつ明るくなりキャンドルも必要なくなった。
窓から見える景色も湖の水面から風で水しぶきが上げるのがはっきりと見えるほど。
暖かい調理するものはさすがにサーブできなかったけど、
飲み物はガス台でできるとのことだった。

部屋でしばらくゆっくり過ごし・・・・
マイケルと話し、ジムへ行くことにした。
暗い中で、二人だけで軽くウェイトや腹筋などのエクササイズを。
よく考えたら、自転車やトレッドマシンも電気が必要だから動かない。

電気がないって、今の時代ほとんどのことができないことを痛感。
コンピューターもオンラインへいけないし、充電もできない。
携帯も充電できないから、使うのにも限界がある。
もちろんTVもつかないし、お湯も出ない。
普段の電気量がどれだけ多いかも感じられた。
電気だけがないだけで、日常の不便さに最初は戸惑うけれど、
果たしてほんとにこれだけの電気が必要なのだろうか?
部屋ではキャンドルがあれば生活はできるはず。

世界中の異常気象で、次々とこれだけの大惨事が起きるのは
何か、やはりおかしい・・・と思う。

と、こんなことを二人で話をしながら
次に、私たちが出た行動はというと!!
外をランニング。

レセプションを通って外へ行こうとすると
「外はあちこち木が倒れているし、まだ木が倒れてくる可能性が高いから
行かないでください。」
と言われたにもかかわらず、
「体を動かしたいから、気をつけながら僕たちは行きます。」
とマイケルは言って、小雨の中をスタート。

走り始めて1分も経たないうちに、ある物が目に飛び込んできて
「何!あれ!!!」
「なんでこんなことにあるの??」
「ありえない!」
と叫んでしまった。
そう、大木が倒れて道をふさいでいたのだ。
すでに木を切って、道の真ん中を通れるようにしてあるものの
森の中へ近づくと、さらにどれだけの強風だったか自然の恐ろしさを
感じさせられた。
さすがに歩いている人の姿は一人も見ない中、
結局、私たちは恐々と、そして小雨だった雨が強くなり
濡れながら40分ほど走り戻ってきた。

ホテルのスタッフの人、曰く、
「ここのホテルは停電しても3つのバックアップがあった。
しかし、2つは風で倒れ、最後の一つには木が倒れてしまい
3つとも駄目になった。」
なんと不運なことなんだろう・・・
ホテルに電気が戻ったのはお昼の2時半ごろだった。
ふっ・・・大変な1日だった。

でもドイツを始めヨーロッパでは死者も出ているサンダーストーム。
これ以上被害が大きくならなければいいのだけど・・・・。