からかい上手の高木さん | スイーツな日々(ホアキン)

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大好きなスイーツと甘い考えに彩られた日々をつづっていきたいと思います。

 

映画「からかい上手の高木さん」を観ました。
ドラマ版を配信で見ていたので楽しみにしていました。
映像全体がゆっくりと流れ、小豆島の美しい景色とともに、沁みました。

ドラマから10年後。
母校の中学で体育教師を務める西片(高橋文哉さん)。そこへ教育実習生として高木さん(永野芽郁さん)がやって来ます。高木さんが父親の仕事でパリに行って以来、10年ぶりの再会。嬉しい西片ですが、相変わらず素直に言葉に出せません。教え子達の告白騒ぎをきっかけに、それぞれが自分の気持ちを見つめ直します。

恋愛映画の終盤は、思いがけない告白から抱擁、キスというのが、ありふれた展開です。
しかし、西片と高木さんの告白シーンは全く違います。恋心を表現できない西片と「西片を困らせたくない」高木さんは、言葉を選びながら、時折、つまづきつつ、お互いの気持ちを確かめ合っていくのです。観客もスローモーな展開に苛立つというより、2人の気持ちを十分理解して鑑賞できたでしょう。過去の恋愛映画とは全く異なる告白。さすが、今泉力哉監督。恋愛映画の旗手と言われるだけのことはあります。
手管も嫌がらせも手強いライバルもなく、見終えて爽やかな心持ちになりました。