令和元年9月5日
出雲縁結び空港から出雲大社へ
出雲大社はずっと「いずもたいしゃ」と読んでいたけれど、正式には『いずもおおやしろ』だそうです。
毎年10月に神様達が集まって会議をする場所として有名ですが、都合がつかず9月の訪問となりました
10月は一般的には「神無月」と言いますが、出雲大社では『神在月』と言うそうです。
出雲大社は古事記や日本書紀にも記されている歴史ある古社。
大国主大神が国造りによって築かれた国は、あらゆるものが豊かに力強くある国でした。
大神様は国造りの後、築かれた国を 私達日本民族を照らし治める天照大神へとお還し(国譲り)になりました。
天照大神はその誠に感謝し、「この世の目に見える政治は私の子孫があたることとし、あなたは目に見えない世界を司り、そこにはたらく『むすび』の御霊力によって人々の幸福を導いてください。あなたのお住居は私の住居と同じように、柱は高く太い木を用い、板は厚く広くして築きましょう」と仰ったとか・・・神話、歴史の神々のお話ですね
国宝である御本殿は 1744年に造営され、これまで3度の遷宮が行われ、平成20年から60年ぶりの『平成の大遷宮』が行われた。
🚌で 旧大社駅前の通りを通過…一瞬のシャッターチャンス…まずまずかな
2番目の鳥居『勢溜(せいだまり)の大鳥居』も車窓から
勢溜の鳥居は 出雲駅伝のスタート地にもなっているそうです。
名前の由来は 昔、鳥居周辺は芝居小屋などが建って賑わっていたそうで、人の勢いが溜まることから名付けられたとか
本当はこの鳥居からが参道となっているようです。
出雲大社には4つの鳥居があって
1つ目の鳥居が 石
2つ目の鳥居が 鋼管
3つ目の鳥居が 鉄
4つ目の鳥居が 青銅
で造られ、自然のものを結集して作ってあるそうです
1つ目の、コンクリート製の大鳥居から勢溜の鳥居までの間に 7体もの大黒様がいるらしいので、🚌の窓から見ていたのですが 3体位しか見つけることができませんでした…歩いて散策すれば見られたんでしょうけど
こちらも通ることが出来ませんでしたが、勢溜の鳥居からがいわゆる境内になり参道は珍しい下り坂だそうです。
足が自然に先へ先へと吸い込まれるように進んでいくのだそうです(通れると思っていたのに🚌は駐車場に向かってしまい、通れませんでした)。
広くて歩くだけで落ち着くそうです
参道の真ん中は神様が通られる道なので、参拝者は両端を歩くようにするのだそうです。
参道には
右手に『祓社(はらいのやしろ)』。
祓社には 四柱の神様が祀られているとの事
・瀬織津比売神(せおりつひめのかみ)
・速開都比売神(はやあきつひめのかみ)
・気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)
・速佐須良比売(はやさすらひめのかみ)
この四柱を合わせて「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」と呼び、ここにお祀りされているそうです。
いずれも参拝者の邪気、悪運をお祓いしてくださる 日本神話でも「お祓い担当」の神様達で、
ここは心身を清めるパワースポットだそうです
下り参道の先にある『祓橋』
参道
手水舎
と私達が生活する上で悪いことが起こる 穢れ(けがれ)、悪い運を祓いながら参拝に向かえるということのようです
本殿に向かう途中にあるのが
『縁結びの碑(いしぶみ)』
ここには大国主大神と須勢理毘売(すせり姫)が交わして仲睦まじく結ばれるシーンの陶板がはめ込まれているそうです
・・・といろいろ調べたのに、🚌は無情にも駐車場へ
そこからは実際に自分の眼で見ることが出来ました
ガイドさんと50分、オプションの昼食を頼まずに歩き回ること30分の大急ぎのお参りでしたが、結局参道は通ることができませんでした
駐車場の案内図
さざれ石
これは神様をお迎えする時の様子が彫られているそうです。
もうひとつ案内図
こちらの方が後でも見やすかったかも?
裏口('_'?)??
御慈愛の御神像
大国主大神と兎(因幡の白兎:いなばのしろうさぎ)
第4の鳥居
荒垣の鳥居前には『ムスビの御神像』。
大国主が人として修行して教養を身に付けて神様になるシーンを表したものだそうで、修行していた大国主の前に、海から「幸魂(さちみたま)・奇魂(くしみたま)」という魂が現れ、その二つの魂をいただいたおかげで大国主は神様になれた…という魂を受ける様子を表した像だそうです。
牛・馬舎
神牛は学力向上、神馬は子宝・安産を祈願するものだそうです。
拝殿
拝殿にも立派な注連縄がありますが、有名なのは神楽殿の注連縄みたいです。
拝殿は出雲大社の遷宮期間中 大国主大神が祀られていた場所で、そのため御仮殿とも呼ばれていたそうです。
V字型のツノは「千木(ちぎ)」とよばれ、氷川神社や伊勢神宮等にもありますが、神様の性別を表すものだそうです。出雲大社は大国主(男性)をお祀りしているので、この千木は男性を表している…とか。
本殿は『八足門(やつあしもん)』からお参りします
先日 参拝した『常陸出雲大社』と同様に
ニ拝 四拍手 一拝でお参りです
地面にあるピンク色の3つの丸い跡
かつて この場所には高さ48mの巨大神殿が造られていて、その時の柱の痕跡「古代の宇豆柱(うずばしら)の跡」だそうです。
3つの柱を束ねて大きな1本の柱としたという。
大改修の時に柱の一部が発見され、その内の1本は宝物館に展示されているそうです
八足門彫刻
門から見える本殿
本殿正面から向かって左側に回ります
本殿の真横に来ました
ここに小さな参拝場所があります
御本殿内では御神座が西向きで祀られているので、ここに立つと 大国主命に向かい合い、正面から拝礼することができるため「神様に一番願いが届きやすい拝礼位置」と言われているそうです
十九社
本殿の両サイドには 東側、西側共に十九社の末社があり、神在祭になると日本中の神様が集まってくる場所で、通常扉は閉まっていて、神在祭の時に開く(38社?日本中の八百万の神々が集まってくるのに…シェアハウス🏠素朴な疑問)
『素鵞社(そがのやしろ)』
大国主の父神である素戔鳴尊(すさのおのみこと)を祀っている。
ご本殿の裏にある。
スサノオといえばヤマタノオロチを退治したパワーのある神様
隠れたパワースポットだそうなので、是非御参りを
ここでは『御砂(おすな)』を頂くことが出来るようです(これも見忘れた)
家に持ち帰り清めの砂になるそうです。
ただ、正式には(後述の)稲佐の浜でお参りして、浜の砂を頂き、それを置いて こちらの砂を頂いていくようです。
神楽殿
帰ってきてから下調べを見直して…
写ってるかな?
神楽殿の奥にある書の額は墨ではなく刺繍で、よく見るとクロスステッチだとか
奥の方には神社形式では 珍しい雲の絵が描かれたステンドグラスもあるとか
神職のお住まい
白い線の数で位が表されているそうです。
大きくはためく日の丸の旗
これは日本一大きな日の丸の旗で 75畳の大きさがあるそうです
高くにあるので、大きさの想像がつきません
出雲大社に隣接している『北島国造館(きたじまこくそうかん)』
開放的できれいで静かな場所でした
向かって左の狛犬は頭部がないようです。
『亀の尾の滝』と『天神社』
この滝の水は、熊野川(よしのがわ)上流から引かれており、天神社には少名毘古那神(すくなひこなのかみ)が祀られている。(常陸出雲大社思い出します)
今回 初めて出雲大社に参拝出来ました。
すごく長いブログになっちゃったけど、それでも足りない
ツアーだとどうしても時間に制限があって、下調べしても見られないところもあり
有名な所だから、静かな時はあまりないのだろうけど、ゆっくり参道を歩いたり浜に行ったりしてみたいものです