人工股関節、
右脚術後1年9ヶ月、
左脚術後1年7ヶ月。

人工股関節で
前後開脚とか
横開脚とか
Y字バランスとか
鳩のポーズとか、

私のブログでは
いろいろお見せしちゃってますが、

これ見て
「人工股関節が脱臼するというのは
ウソなのね? 私もやってみよう〜」
などと、安易に思わないで下さいね。

やる場合は、
まずは執刀医にご相談を。

というのは、
人工股関節にした人の全てが
こういうことできるわけじゃないからです。

以前にも書いたけど、
インプラントの骨頭が
旧式の28mm径だと危険かもしれないし、

また、医師の技術はとても重要で、
インプラントを正確な位置に
設置できていないと危険かもしれない。

そしてさらにもう一つ言えば、
医師の技術には、
「正確さ」だけでなく、
「患者の動きに合わせた設置」も
必要なんです。

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私の例で言うと、
最初の手術(右脚)の入院中に、
執刀医がこう言いました。

「あなたの場合は、術前の可動域が広いうえにバレエもやる人だから、脱臼しないようワンサイズ大きめのにしたよ」と。

当時はその意味がわからなかったですが、
後で写真を見たらこうなってました。

載せた写真です。
骨頭の中心から大転子までの距離が、
人工の方が長いです。

これについてわかりやすく説明したものをネットで見つけたので貼りますね。
出典は浅草病院のhpです。

人工股関節 名医が解説/浅草病院hp

(↑このhp、人工股関節を検討してる人は必読です。耐用年数のことなどいろいろ載ってます)


私の場合は、おそらく
脱臼防止のために
オフセットを大きくした、
ってことだったんですね。

私が開脚とかあれこれできるのは、
こういう工夫をしてくれてるから
なんです。

これから手術を考えている人は、
「術後何をしたいか」
「どんな動きをする予定か」を
ちゃんと執刀医に伝えておくと良いです。

そうした希望をできるだけ叶えるよう、
執刀医は術前計画を立ててくれるので。

(可動域だけでなく、ジャンプする予定があればそれも伝えるべし。衝撃に弱い素材とかもあるようだし)

インプラントは何を選び、
どう設置するか。
こういう手術のちょっとした工夫が、
医師の「引き出し」ってやつなんだと
思います。

私は執刀医を決めるまでに、
何人かの医師を当たりましたが、
「あなたの可動域の広さだと、
すぐ脱臼するかもしれない」とか、
「バレエやるなら
脱臼リスクを常に頭に置いて、
155度以下の可動域で踊るように」と
言った医師もいました。
(症例数の多い有名な医師でしたが)

「バレエやる人のための手術の工夫」
という引き出しを持っていた執刀医に
感謝です。おねがい


余談だけど、
オフセット大きくしたせいか、
骨盤横側の筋肉の突っ張り感が強く、
まだ内転しにくくて
両脚の隙間が〜。えーん

脱臼の心配なく踊れてること考えたら、
ま、これぐらいは我慢しなきゃね。
少しずつ改善してはきてるし、
今後の課題!