前回、人工股関節の術式について、

①旧来の後方アプローチ
②前方アプローチMIS
③後方アプローチで関節包や外旋筋群を修復する方法

の、3つについて書いたけど、
もう一つ、近年日本で開発された
前外側から切って関節包を残す方法についても書いときますね。

通常、前方アプローチMISは、
関節包を切りっぱなしなので、
それが再生されるまでの約3ヶ月間は
脱臼に気をつけなければなりません。

が、温存術の場合は、
切った関節包を閉じるので
術後すぐから脱臼の心配なく過ごせる、
というのがメリットです。

これについてはこのサイトで
わかりやすく解説しています。
また、
通常の前方アプローチMISとの比較は、
私の手術前の2018年10〜11月の
以下3つの記事で書いてます。
私はリウマチのため、
関節包を切除する術式にしましたが、
リウマチでない人には
関節包温存術も良いかもしれません。

.....................................

人工股関節手術は
どんどん進化しています。

手術の方法だけでなく、

人工股関節でスポーツやダンスが
できるようになったのは、
32mm径の骨頭や
摩耗しにくいライナー
(クロスリンクポリエチレンやアクアラ)
といったインプラントの進化も要因です。

ざっくり言って、
この5年ぐらいで
かなり変わったのではないでしょうか?

なので、もし、
「人工股関節にしたら不自由になるわよ」なんて言ってくるオバチャンがいたら、
「あら?、何年前にどちらで手術なさったの?」と聞いてみましょう。

古い情報は
あまり参考になりません。

そして、ここに書いた私の情報も
2018年12月時点でのものです。
もはや、古い。えー

なので、
これから手術なさる方は
ぜひご自身で調べて下さいね。ウインク