早いもので、母が家を出てから今日で1年になります。
あの時(救急搬送→即入院)のことは今でも鮮明に覚えていて、思い出すたび胸がザワザワします。
病院で点滴して1週間くらい療養すれば、帰宅できるものとばかり思っていたので、担当の看護師さんから「足の筋力がかなり落ちているから、リハビリしても歩けるようにならないかも…。」と言われ、「この人はなんて残酷なことを言うんだ!?」と思いました。
でも、それは強ち間違いではなかったようで、40日間入院しても以前のようにスタスタ歩くことはできなくなり、移動は車椅子になりました。
「年寄りが風邪で寝込むとそのまま寝たきりになる」というのを聞いたことがあります。
母は完全に寝たきりという訳ではありませんが、人の手を借りないと生活できない状態になってしまい、「こういうことなのか!」と納得しました。
私の実家は築50年超えの古家。
狭い上に段差も多く、室内で車椅子は使えません。
物がいっぱいで介護用ベッドを置くスペースもありません。
また、母は再婚後(約20年前)から入浴と洗濯は再婚相手の家でするようになり、自宅の浴室には何故か倉庫のように食品や日用品を置くようになりました。
浴室にですよ!
そんな事情もあって、実家での在宅介護は大規模なリフォームをしなければ物理的に無理なので、退院後は帰宅することなく、老健に入所させました。
面会した時に、救急車で運ばれたことを母に言うと、全く覚えていませんでした。
入院したことも覚えていなければ、いつから施設に居るのかも解りません。
当然、私が諸々の手続き等で奔走したことも全然解っていません。
でも、あのまま家で死なせてしまったら、きっと私は一生後悔することになると思ったので、少しは親孝行らしいことができて良かったです。
次の日曜日は施設へ洗濯物交換と支払いに行く予定ですが、我が家でインフルが出て、私の体調も芳しくないので、用事だけサッサと済ませて面会は無しです。
来月22日で入所1周年なので、そのあたりに面会しようかな?