日焼け

昔は日焼けと言うと黒くなるのが普通だと思っていた。

夏休み明けに、幼稚園では「くろんぼ大会」なる、かなりこっぱずかしい大会があったのだ。

その大会には、明らかに真っ黒に日焼けしたと分かる子供達が並び、皆の前で半ケツ状態にされ水着のあった所とそうでないところの境目を見てどれだけ日に焼けているかを、確認される

しかし、その屈辱的なジャッジ方法が私は大嫌いだった。なのに、毎年くろんぼでメダルをもらっていた・・・嬉しくないメダルだ。

小学校、中学校も黒くなるのに変わりは無かったのでそれが当たり前の、自分の体質であろうと疑わなかった

３０も過ぎたある日、島根県民独特の食材である「ぼべ」を採りに海で1時間半くらい前かがみで、マイナスドライバー片手にやっていると、あまりの背中の暑さにもう止めようと・・・

帰ってしばらくすると、ヒリヒリする・・・こんなの初めて

なんて言ってる場合じゃないくらい痛かゆい感じだ

冷やしたりしてはみたものの、今度は数日してかゆみが強くなり、皮が剥けて行くというのを初めて自分の体で味わったわ

肌の勉強をしてわかったことは、新陳代謝が活発な子供の頃は、日焼けしても冬には元にもどるﾓﾉなのだが、年を重ねる毎に新陳代謝も遅れ、メラニンが留まってしまいそれがシミになるのだとか・・・

昔は黒くなっていたが、今は極力日に焼かない努力をするそんな年齢になってきたと、悲しくなる今日この頃