さんへ

まずへ言いたい事があります。それは

産まれてきてくれてありがとう。元気でいてくれてありがとう。大きくなってくれてありがとう。いつも優しくしてくれてありがとう。お手伝いがんばってくれて
ありがとう。
たくさんのありがとうがあります。

お姉ちゃんが生まれて、大きくなって2人目の赤ちゃんがほしいなぁと思った時、母さんはまた女の子がいいなぁと思っていました。仲良しの女の子の姉妹がいいなと思ったからです。
お姉ちゃんが手術で入院している時には、がおなかにいることがわかりませんでした。
けど、退院する時に母さんはちょっとだけたおれそうになりました。こんなことは初めてだったので、病院に行きました。そうしたらがおなかにいることがわかりました。とてもうれしかったです。

大きくなるまで病院に行っていましたが、もうすぐ産まれる日が来るという時、病院で「早く入院しましょう」と言われました。おなかの中に栄養がうまく行っていなかったみたいです。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんもみんなが心配していました。
母さんが3日間入院しながら、が産まれる準備をしました。点滴やいろんな事をしますが、本当に痛くて大変でした。

昔は体育の日が10月10日で休日でしたが、その日の朝からずっと点滴をして赤ちゃんが早く生まれるようにベッドで寝ていました。お昼になっても産まれる気配がありません。おばあちゃんとお姉ちゃんも一緒にいました。

昼の1時過ぎにおなかが痛くなってきました。お腹が痛くなるたびに、がおなかにいる時の心臓の音が小さくゆっくりになってしまいます。看護師さんがびっくりして先生を呼びに行きました。もしかしたら、手術になるかもしれないと言われ、とてもこわくなりました。早く元気に産まれて来てほしいと思って、母さんも、先生も看護師さんたちもみんなでがんばりました。 途中で、苦しくなって酸素マスクをしたりして、一生懸命がんばりました。

頭が見えてきた時、先生が引っ張り出しました。体がむらさき色になっている赤ちゃんでした。とてもこわくなりました。小児科の先生がすぐにかけつけて来てくれました。とても不安な時間が過ぎていきます。
その時です


「おぎゃ~あぁぁ」


と、が小さなベッドの上で、こちらを見ながら泣きました。

安心したのと、うれしいのとで涙が出ました。お父さんも心配していましたが、泣き声を聞いてとても安心していました。

あなたが産まれて来るまでには、たくさんの人の思いと、協力があったんだよ。

これからもいろんな人の役に立てるように、自分の命を大切にして元気に大きくなって下さい。

母さんより