今回は最近ではマニュアルトランスミッション車が減ったため、めっきり減った
クラッチの修理のもようをお届けします。
今回入庫したのはこちらの車、ホンダ アクティトラック。

畑で若い衆にスタックしたトラクターをけん引きさせたら動かなくなったそうです。
エンジンはかかるけど進まないそうで、話から想像すると高回転で半クラッチを
使ったため、クラッチディスクがだめになってしまったようです。
その畑まで行ってみると間違いなくクラッチのトラブルのようです。強烈な焦げた臭いがします。
とても狭い農道なのでけん引きロープでつなげて、牽引しての当社への搬入となりました。
近所だったためなんとか無事に入庫できました。
この車はエンジンとトランスミッションが後の方にあります。
プロペラシャフトやドライブシャフトを取り外してトランスミッションを取り外します。
勿論スターターも先に外します。
こちらはトランスミッションを切り離したエンジンです。

予想はしてましたが、クラッチディスクがバラバラになり、まるで鳥の羽のように
繊維状になってからみついていました。

これがクラッチカバー。まわりに繊維状になったクラッチディスクの残骸がからんでいます。
取り外してみるとディスクは完全にばらばらです。
トランスミッション側もこのとおり。一気に崩壊したようです。

こんなふうにいっぱいでした。綺麗に掃除をしてフライホールのパイロットベアリングも
交換して組みつけます。

これに新品のクラッチディスク、クラッチカバー、ミッション側にクラッチレリーズベアリングを
取り付けて組みこんでいきます。
そしてトランスミッションをもとどおり組み付ければ完成です。
最近はマニュアルトランスミッションの減少で、おそらくクラッチの操作に慣れない若い人が
慣れないけん引き作業を行って、その結果必要以上の高回転で半クラッチを使って
しまったために起こったトラブルのようです。
マニュアル車での高回転半クラッチはこういうトラブルを引き起こしますので
皆さん十分に注意してくださいね。思わぬ出費につながります。
かつては多かったクラッチ交換作業ですが、今では一年に一回あるかないかというくらい
少ない作業になっています。
それだけマニュアル車が少なくなっているということです。
クラッチ操作の上手な人は一度もクラッチ交換せずに車の寿命を全うできる方も
いれば、半年くらいで交換しなければならないほど減らしてしまう方もいらっしゃいました。
上手、下手がはっきり分かれるのがクラッチ操作です。
ギアチェンジ時のショックが大きい人、ほとんどショックを感じさせない人もこの
クラッチ操作によるテクニックの差が大きく関連したものです。
今ではオートマチック車がほとんどでその心配はなくなったものの、軽トラックなどは
まだまだマニュアル車が多いようです。
マニュアル車に乗る機会がある方は半クラッチは必要最小限にソフトに扱って
クラッチをいたわってあげてくださいね。
それではまたご報告します!






