予告通り、今年度の図書室から。
最近バタバタしていて、なかなか書けません。

赴任校は小さな学校ですから、蔵書数も限られています。
しかも、国語の教科書で紹介されている本は、問答無用で導入です。

そうなると、毎年買いたい本に当てる予算はそれほどありません。
しかも、調べ学習の資料も足りません。

そうなってくると、もったいないなぁ、すごく良い本なのに…
と言う本が、ただの置物になっていたりします。
見た目もそこまで新しくない上に、ミッケ、大迷路、サバイバル、読めないのに絵だけ見るために怖い本、ラノベ、映画原作ばかりを好む子供達の目にも止まらない本を前に、絶対需要はある!と思い、ずーっと、草の根活動的におすすめしてきたシリーズがいくつかあります。


これとか



これとか(文庫ではないシリーズです)


低学年では


それがなんと!
今年は動いているのです‼️

特に、「ダレンシャン」は、6年生でちょっとしたブームに!

以前から書いているように、個人差の大きな地域です。
ダレンに最初にハマったのも、授業で来室するときは、仲間で同じ机(少し死角がある場所)に座って、課題が終わっているのか、やっていないのか、ずっとひそひそ話していると言う感じの児童でした。

時々一人で休み時間やって来るその児童にこの本を勧めてみました。
1巻を読むのに、数週間かかりましたが、そこからが早かったです!

あっという間に読み終わって、
「これ、スゴいオモシロイ!」と、友人に勧めまくってくれました。
そのまま

「ええっ!クレプスリーって、もっと潔癖なイメージだった。」等と言いながら読んでいました。

星新一は「ミルキー杉山」が終わったあたりで「暗号クラブ」「銭天堂」なんかとあわせておすすめして、「一つ一つのお話は短いから、ちょっとした時間に読めてしまうよ」と言う言葉と共におすすめしたら、かなりの児童が(今年は4年生~)シリーズ何冊も読んでくれました。

やはり、新しい本がないと嘆くより、今ある本で勝負することの大切さを実感するこの頃です。
日々あっという間にすぎていきます(^_^;)
更新が滞っていましたね(^_^;)

これまでに読んだ本、うろ覚えになっていますが載せてみます

これは、去年毎週来ていた児童が久しぶりに来てくれたので、読んでみましたが……
なかなか考えさせられる本で、3年生(特に1学期)にはすこし、難しかったのかもしれません。


その他に、
2年生向けの「本の分けかた、ならびかた」についての授業をやりました!
今度別記事にしてみたいなぁと思っています。

そして、今年の毎週来室は、実は去年より少し増えました!
なんと、5年生も時々来てくれるようになったのです。

しかも、なぜか4年生ではない(戦争がらみの国語をやったばかりなわけではない)のに、戦争の本を見たがりました。

なので…

これ読んでから……


こんな本達を紹介してみました‼️

するとかなりの人数の児童が興味を持ってくれたようです。
やはり本物の写真の迫力、事実には引き付けられるのですね。

あと、「夏休みにおすすめの、少し長めのお話」として、ホワイトボードに表紙画像と、お便りに載せたものと同じおすすめのコメントを印刷して面出ししておいたら……

次の勤務日には、全て貸出中になっていました‼️

置いておいたのは……


そして、私の大好きな


これらの本です。
(ポリシーとして、所蔵の無い本は紹介していません。)

そのほかにも
授業来室の児童に


このシリーズ、

意外だったのは……

このシリーズを、名探偵ブームが去った4~5年生に進めたら、続けて借りる児童が何人も居たことです!
これは嬉しかったです!

セールストークは、(個別の名称を使った方法なので)学校的にはアウトかもしれませんが、「テレビの、『世にも奇妙な……』って知っている?あの番組が好きな人なら、あの、最後に怖いと言うか、モヤモヤするような、何とも言えない気持ちになるお話が載っているよ。一つ一つは短いお話だから、時間が来ても途中で止めやすいし、おすすめだよ~」でした。

こういう本を読めるようになってきたら、文学への扉が開くかなぁ、と思い、進めてみたのですが、ヒットして良かったです。

そんなこんなで夏休み。
勤務はお休みです。
毎年やりたいと思って出来ていなかったことが、今年はできました!


読み聞かせは

ちょうど雨の次の日に、2年生に読みました。
(実はこのシリーズ、この本しか所蔵がありません(^_^;)今年買い足したいシリーズのひとつです!)

そして、ずっとやってみたかったこと。


周囲色々見えちゃってますが(^_^;)

空豆実物を持っていきました。
(班に一つずつ行き渡りそうな数用意しました)

「そらまめくんのベッド、本物を見たりさわったりしたことある人いますか?」
からはじめて、

「今日は本物のそらまめを持ってきました。班に一つずつ渡すので、なかを開いて見たり触ったりしてみてください。」

「これ、今日の先生のおうちの晩御飯になるので、なるべくそっと触ってくださいね(笑)」

事前にカッターで切り込みを入れておきました、お家で手で強引に開いたら、中の綿がつぶれてしまったので(^_^;)

運良く2クラスに読み聞かせ&観察タイムが出来ました。

子供達は、本は読んだことがあっても、本物を触った、と言う経験がなかったようです。

「ね?ふわふわでしたか?自慢したくなるのもわかる気がしますね!」
と言うと、皆口々に感想を言ってくれました!

担任の先生からも「これまで先生をしていて、このように本物を持ってきてさわらせてくれた図書室の先生は初めてですよ!皆さん幸せですね!」と、喜んでいただけました。

やってみてよかった!

一応、図鑑の空豆のページを開いておきました。2年生にはちょっと早いかな?と言う内容でしたが。

今年の2年生は、本当に静かに、入り込んで聞いてくれます。たくさん読んであげたいですね。

その為にも、選書、考えねば!