きまぐれうさぎ

その名にちなんで、きまぐれです。一応は読んだ本の紹介を毎回書いていきたいのですが、なにせきまぐれなので、映画や音楽などの紹介になるかもしれません。

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友達のいない読書好きな主人公が、快活で人気者のクラスメイト山内桜良の秘密を知ることになる。

やがて穏やかな日常を送っていた主人公は桜良に振り回されるようになり…。

 

 

少し前から印象的なタイトルに

泣ける内容と話題になっていたこの作品。

最近になって映画化や漫画化され

そして本屋では大量に平積みにされている。

これが面白くないわけがない、と思い

購入しさっそく読んでみました。

 

まず読んでみてとても強く感じたこととして

こんなに読み進めるという行為が辛く感じる作品もなかなか無いな

ということでした。

 

恐らく原因は

私が文章や主人公達の会話に全く共感が出来なかったことだろうと思います。

 

それと言うのもこの作品は

主人公である男子高校生の視点で語られています。

 

その主人公からは

自分はなんてウィットに富んでいるんだろう!というような

自己陶酔がひしひしと伝わってくるのですが

私はそのウィットに全くユーモアを感じませんでした。

 

主人公に共感出来ないまま読み進めていくと

そのウィットに富んだ台詞を巻き込んで、

延々と続けられる登場人物たちの会話がとても多くて長い。

 

なんだか終始内輪だけで盛り上がって楽しんでいる素人の動画を

長時間延々と見せられている気がして

読んでいる間、苦痛で仕方なかったです。

 

 ただこれは私個人の相性の問題なのかもしれないので

主人公のウィット感に合う人ならば

終始面白く読み進められるかもしれません。

 

 

さて、ではストーリーです。

例えば中高生が主人公の泣ける純愛恋愛物語を考えてもらうとします。

すると真っ先に思い浮かぶストーリーは、

好きな人や親しい人が病気で余命いくばくもないという話を考えると思います。

で、この作品もほぼそんなストーリーです。

だいたい誰でも考え付くストーリーそのまんまです。

 

まあ良く言えば

王道の物語と言えない事もないですが。

 

 

そして、そんな王道をゆくこの作品

大きい所から小さい所まで突っ込みどころも満載です。

全部書いたら書ききれないので

一番気になったところだけ上げるとするなら

作中の病気の描写です。

 

余命いくばくもない病気を患ってるにもかかわらず

なぜか病気で苦しんでいる描写が全くないこと。

そしてグルメ小説と勘違いしてしまいそうなくらい

主人公達がしょっちゅう何かしら食べている印象があるということ。

 

これヒロインが余命の少ない病気で苦しんでいる話ですよね…?

そして膵臓を患っているんですよね…?

詳しい病名が書かれていないのでなんともいえないのですが

膵臓の病気の人が健康な人以上に飲み食いしても

現代の医学の進歩とやらで果たして本当に平気なのか

とても疑問に感じてしまいました。

 

 

では突っ込みどころが満載で読むのが苦痛でも

なぜ投げ出さずに最後まで読み切ったのかというと

帯にあった「読後、きっとこのタイトルに涙する」「予想外の展開」という言葉のためでした。

 

今はこんなに読むことが苦痛でも

きっと乾くるみの「イニシエーションラブ」

歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」みたいに

最後に予想外の大どんでん返しがあるに違いない。

そう信じてうんざりしながらも根性で最後まで読み切りました。

 

ですが結果

ちょっとだけ予想外の展開はありましたが

大幅に予想を裏切られることもなく終わりました。

 

 

以上、この作品に全く良いところなしな感想を持ってしまった私ですが

世間ではなぜこんなにも話題になっているのかとても不思議です。

 

まあ単純な理由としては

この作品は合う合わないがきっぱりと分かれる

作品なのではないかということです。

 

そういえば前にもこんな作品あった気がします。

片山恭一の「世界の中心で愛を叫ぶ」です。

あれも随分話題になったにも関わらず評価の二分する作品でした。

残念ながら私は「世界の中心で愛を叫ぶも」楽しめなかったので、

もしかしたらそれを楽しめたかどうかで

この作品との相性が決まったりするのかもしれないです。

 

 

あと確実に言えるのは

この作品は最初の数ページの印象がほぼ全てを決めているということでしょうか。

なので最初の方で面白いと感じればそれは多分

終わりまで楽しく読める素晴らしい作品になるのかもしれませんが

逆につまらない、苦痛と感じるのであれば

読むのが苦行の作品になることだろうと思います。

 

 

私が読む前にハードルを上げ過ぎたせいなのか

小説というジャンルで出会ったから良くなかったのか

なんだかとても残念な印象の残る作品でした。

 

もしかしたら期待せずに映画か漫画の映像ありでさくさくと観た方が

この作品はストレスなく楽しめたかもしれないと思いました。

 

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田舎に引っ越してきた普通の女の子メアリ。あるとき、ふとしたことから魔女の花と箒を手に入れ、魔法の世界へ迷い込むことになる。

 

 

「借り暮らしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」でおなじみの

米林宏昌監督の最新作です。

今作はスタジオジブリを離れて初の作品ということもあり

公開前からいろいろと注目されていました。

 

さて今作は前作二作品と比べて

格段に良くなっていたように思いました。

物語のテンポも良く

起承転結もしっかりしているので

最後まで飽きることなく楽しむことが出来ました。

 

宮崎駿監督の作品に似ているという意見もありましたが

監督やスタッフ達が長年ジブリにいたのであれば

それは仕方のないことのようにも思います。

 

ただ作品自体は良質でとても楽しい作品なのに

絵や表現が似ているせいか

宮崎監督の作品を感じさせてしまっているところで

損しているようにも感じました。

 

 

あと個人的にとても残念だったのは

観ていて疑問を感じるところが

ちらほらあったことでしょうか。

 

以下ネタばれ注意!

 

 

 

 

最後の魔力がない状態のメアリがなぜ箒に乗れたの?とか

 

メアリのお婆さんは、なぜもう魔法を使えないの?とか

 

魔女の孫であるメアリにはなぜ魔女の血が流れてないの?等

 

説明不足なところが多々あったように思います。

 

 

せっかく観ている人を楽しくさせてくれる作品なのに

細かい疑問があるとそれに気をとられてしまって

物語の世界に入り込みづらくなってしまうのは

もったいないなと思いました。

 

 

とはいえ、観て損はない作品だったように思います。

 

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竜が空を飛び交う世界。竜を狩ることを生業にしている集団がいた。

 

 

今回は漫画の感想です。

最近流行りのグルメ+○○がテーマの漫画で

これはグルメ+ファンタジーです。

 

昔あったクジラ漁のように、

自分たちよりも遥かに大きな獲物である

ドラゴンを狩りそれらを売りさばいて

生業をたてていく者達の話です。

 

ドラゴンはどうも大変美味らしく

とても良い値段で売れるので、

危険を冒しながらも

狩りで一攫千金を狙う人々。

そんな人達が集まった船が空艇「クィン・ザザ」

 

 ただそんな危険を冒さなければならない仕事だけあって

「クィン・ザザ」の乗組員達は何か訳ありな過去を抱えていたりと

一癖ありそうな人達も多い。

そんな彼らの思い、生きざまが

竜狩りを通して語られていきます。

 

さて読んでみて率直な感想としては

それなりに面白く世界観も良いのだけれど、

なんとなく惜しい感じのする作品だなというものでした。

 

どこかで見たことがあるような既視感を感じる世界。

これはおそらくナウシカやラピュタの影響でしょうか。

雰囲気だけでなく

絵のタッチもなんとなく似ているように感じました。

まあそれが悪いわけではないのですが

もう少し独自の世界観も欲しかったです。

 

そしてグルメ漫画にとってはとても致命的なのですが

登場する料理の味が読んでいて全く伝わってこなかったというのが残念でした。

そもそも現代に生きる私たちはドラゴンなど食べたことがないので

味が分からないのは当たり前と言えばそうなのですが、

少しでもこんな感じかなと

だいたいの味を思い起こさせてくれたなら

良かったと思います。

 

例えば他のグルメ+ファンタジー漫画で「ダンジョン飯」があります。

あれも現代には存在しない架空のものを調理して食べているわけですが

読んでいてちゃんと味が伝わってきて思わず食べてみたい気持ちになります。

 

 

対してこの作品は、

出てくる料理がどんな味なのか

全く予想もつかなかったので

食欲が全くそそられることがなかったのです。

 

 

ドラゴンという読者に味が想像しづらい食べ物を

あまり馴染みのない料理に調理してしまったのが良くなかったのかもしれません。

一部の人にしか浸透していない

オシャレなカフェとかバルにありそうな料理ではなく

「ダンジョン飯」のようにかき揚げとか蒲焼みたいな

なじみ深い料理だったら味が伝わってきて良かったのにと思いました。

 

 

 というか、突き詰めていくと

物語の展開に料理がどうしても必要だったように

感じられなかったような気も。

流行だからドラゴン料理を物語に付け足しちゃったのでしょうか。

もう少し物語と料理がうまくマッチング出来ていると

グルメ+ファンタジー漫画として成立できたと思いました。

 

世界観にもっとオリジナリティを加え

登場する料理の味が想像出来るようになれば

もっと良くなりそうな作品でした。

 

ですがまあ、まだ1巻だけの感想です。

最近2巻も出たようなので続きに期待したい作品です。

 

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OLのこと葉は、幼なじみの結婚式で凄腕スピーチライターの女性に出会う。
何故か彼女に気に入られた、こと葉は彼女の弟子としてスピーチライターを目指すことになるのだが…。

 

 

初めて読んだ作家さんでした。
本屋で平積みになっていて、
私にとっては未知の職業であるスピーチライターという仕事を扱った
お仕事小説ということで興味を引かれ読んでみました。

 

一般的にみてもあまり馴染みのない職業を扱った作品なので
期待しながら読み始めました。
主人公が普通のOLのため
主人公と一緒にスピーチについて一から知ることが出来たのが良かったです。

 

言葉で人の心を動かし、そして世界すら変えることが出来る。
素晴らしいスピーチにはそんな力があることを知りました。


では、その仕事はどこで活躍しているのかといえば
主に政治の世界で活躍しているようです。
そのためか
作品の中盤あたりからクライマックスに掛けて
議員選挙の話が物語の中心になっていきます。
議員選挙の部分が長かったせいなのか
読み終わってみると
スピーチライターの話というよりは
議員選挙がテーマの小説のように思えてしまいました。

 

スピーチライターという仕事に興味を持って読み始めた私としては
その仕事の内容がほとんど
選挙戦のスピーチばかりだったのが少々期待はずれでした。
もっと他のスピーチの仕事
出来ればもう少し身近なスピーチの仕事のことも
書いてあったら良かったなと思いました。

 

でもまあ、政治がメインの作品であったのなら
おそらく読んでいなかったと思われるので
スピーチライターという職業を通じて
普段ならあまり読むこともない
選挙の話も読むことが出来たと捉えれば
それはそれで良かったと言えないこともないのですが。


さて全体的にきちんと纏まった感のある作品でしたが
ちょっと気になる所もありました。

 

※ネタばれあります↓

 

 

 

 

 


主人公とライバル関係にあるワダカマとの関係です。
イケメンで御曹司であるワダカマが
普通のOLである主人公に惹かれた理由がいまいち分かりませんでした。
そもそもワダカマという人物自体も
何を考えているのか分かりづらい。

 

もう少しワダカマの出番や
こと葉とのやりとりを増やしたりして
二人が惹かれあう過程が見えたら
もっと二人の展開に説得力が生まれたのではないでしょうか。

 

とはいえスピーチライターという仕事や
議員選挙などの
ちょっと未知で堅苦しそうな世界でも
肩の力を抜いて最後まで読むことのできる作品でした。
ドラマを観るような気軽さで読んでみるのがいいのかもしれません。

 

スピーチライターという職業に興味のある人
言葉の持つ力を知りたい人
おすすめです。

 

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能天気でどこか抜けている主人公のすず。戦時中の広島で生まれやがて呉市に嫁いでいく。

戦争が激しくなり、すずのささやかな日常も少しずつ失われていく…。

 

 

映画化もされ、じわじわと観客動員数を伸ばしている今何かと話題のこの作品。

私は映画をまだ見てないのですが、漫画は最近やっと読むことができました。

 

初めて読む漫画家さんの作品でした。

まず絵ですが、端正できめ細かい感じの絵柄ではありませでした。

かといって絵がヘタとか雑といったこともないのですが。

ジブリ風といいましょうか

素朴で誰でも親しみやすい感じの絵柄といった感じです。

 

さてこの作品を読んで驚いたこととして

戦争ものの作品なのに読後感が全然悪くなかったということがありました。

今まで読んだことのある戦争ものの作品は

衝撃的な場面が多いせいか

心に爪をたてられたかのように

読み終わった後

痛みの余韻を残すものが多かったような気がします。

それはそれで強く心に残ったとも言えるのですが、

正直読後感が良いとは言い難いものでした。

しかしこの作品は心に爪痕を残すというよりは

心を優しく撫でられたような不思議な感覚を残しました。

だからといって、作品の印象が薄いというわけではなく

むしろ戦争の悲惨さ愚かさをひしひしと感じることが出来たから不思議です。

 

こうした読後感になるのは一体どうしてだろうと考えてみると

この作品は戦争そのものを描いているというよりは

主人公を中心とした人々の生活に焦点を当てながら

戦争でもなるべく生きることを楽しむ姿を丁寧に描いているからではないだろうかと思いました。

そのせいか目を背けたくなるような表現もほとんどないので

戦争ものの作品であるにもかかわらす

戦争が苦手な人にも

安心しておすすめできる作品になっていました。

 

こういった描きたいものを

そのままあからさまに表現するのではなく

少しずらして描くという方法は

戦争の表現だけでなく

この作品全体の表現方法とも言えます。

なので、この作品をさらっと読んだだけでは

この作品の全てを読みきれない人も多いのではないでしょうか。

さらっと読んだだけの人と

突き詰めて何度もじっくり読んだ人では

この作品の世界の深さがかなり違って見えてしまうような気がします。

 

この作品は一見あっさりと描かれているようで

その絵、その台詞のひとつひとつに深い意味があり

それらが伏線となって物語の至る所にちりばめられています。

一コマたりとも無駄のない描き方になっているのです。

 

あの登場人物の消息はどうなったのか

幼少期の不思議体験のエピソードの意味など

直接説明していないようなことも

謎解きのようにいろいろと伏線を探しながら読んでいけば

後半で全ての伏線が回収されて

欠けたピースがはまるような爽快さを味わうことが出来ると思います。

 

さらっと読んだだけではもったいない作品です。

ぜひ繰り返し何度も読んでいただきたいです。

読むたびに新しい発見と感動があると思います。

 

ただ当たり前の日常を生きることが

どんなに幸せで尊いことなのか。

全ての人におすすめしたい作品です。

 

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