きまぐれうさぎ

その名にちなんで、きまぐれです。一応は読んだ本の紹介を毎回書いていきたいのですが、なにせきまぐれなので、映画や音楽などの紹介になるかもしれません。


テーマ:

26歳OLの主人公は、小学校時代からずっと一人の同級生を想い続けていた。

 

 

最年少19歳で芥川賞を受賞した作者の四番目の作品です。

今作は前作の「夢を与える」とは

雰囲気や文体も大きく違って

コミカルで軽やかな印象の作品になっていました。

どちらかというとデビュー作「インストール」や

芥川賞受賞作「蹴りたい背中」の

文体に近い感じがしました。

 

難しい言葉を用いずに

まるで蛇口から水がすいすい出続けるような

淀みなく流れる文章は相変わらず見事なので

冒頭から作品の世界に引き込まれました。

作品自体は短めなので

その勢いのままあっという間に

読み終えてしまうかと思います。

 

さて読み終わって感想ですが

この作品は恋愛がテーマなのですが

私には恋愛だけでなく

主人公の成長の物語でもあるなと感じられました。

 

主人公は社会人という設定なのですが

周囲から孤立気味でも

独特の世界と考えを貫いているので

高校生が主人公の作者の作品

「蹴りたい背中」の主人公を思い起こさせます。

高校生だった「蹴りたい背中」の主人公が大人になって

OLをやっていたらこんな感じなのではないでしょうか。

 

ただ「蹴りたい背中」と違うのは、

後半で主人公が大きく成長するところだと思います。

 

相手に自分のむき出しの気持ちをぶつけることで

多少自分勝手ながらも

主人公は後半で新しい考えと世界に

辿り着くことが出来るからです。

 

自分の世界に閉じこもっている主人公を

こんなに短い作品でしかも難しい言葉を用いずに

ラストまでに大きく成長させたのは

見事だなと思いました。

 

 

欲を言えば、話がちょっと短かったので

主人公を変えて別の視点からの物語も読んでみたかったです。

個人的には主人公の同期で友達でもある来瑠美の

視点から語られる物語も面白そうです。

 

恋愛物としても主人公の成長物語としても読める

素晴らしい作品でした。

短めであっさりと読めてしまうので

あまり読書しない人や

綿谷りさ初心者にも

おすすめ出来る作品です。

 

 

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