「すべての見えない光」アンソニー・ドーア著・・・★★★★★
ラジオから聞こえる懐かしい声が、若いドイツ兵と盲目の少女の心をつなぐ。ピュリツァー賞受賞作。孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド――。
深く、優しさに溢れた本書を読み終え、PCを前に途方に暮れる。
本書の素晴らしさをどう伝えたらいい?
饒舌にあらすじを語るような無粋なまねはできない。
素晴らしさを声高に訴える事もこの作品に相応しくない。
私がどんな言葉を尽くし語っても人に伝える自信がない。
ただただ、この作品この作家に巡り合えた事に感謝し、心からの賛辞を贈りたい。
すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)
2,916円
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