「G.」ジョン・バージャー著・・・★★★
1972年ブッカー賞受賞作品。
図書館(閉架)で本書を受け取り、中をチラッと見て嗚呼(心の声)。。。(><;)
2段組みでそれも字が小さ~い!
300ページ程だが、普通の本で換算すれば1.5倍位になりそう。
これは、ちと手強そうだぞと・・・
物語の舞台は1800年代後半~1900年前半(第一次世界大戦の開戦頃)のイギリス。
イタリア人で”野獣”と呼ばれた貿易商の父と、イギリス人の愛人との間に生まれた男(G)の生涯を描いた物語である。
Gは少年時代に、世話になっていた未亡人(当然かなり年上)と禁断の初体験をし、それ以降次々と女を誘惑、行きづりの女や人妻と関係を結ぶような、父親譲りのドン・ファン(プレイボーイ)だった。。。
これが大筋の展開で、軟派な作品に思われそうだが、本作はこの男についての事はセリフや描写が少なく、むしろ周辺の人物や当時の政治、軍治情勢について多く描かれている
著者自身が挿話や登場人物についての解説を作中で綴ったりもしている。
要するに固い作品である。
なので、面白いか否かと問われれば、、、面白く無い。。。(T_T)
訳者あとがきによれば、発刊当時本書はかなり話題となったが、ブッカー賞を受賞しながらも著者はこのスポンサーと文学賞を批判したそうである。
人物的にも一癖ありそうな作家である。
ハァ~(x_x;)マニアックな本に疲れた。。。(_ _。)
ブッカー賞のハッシュタグ繋がりを見ると、殆ど俺の記事じゃん。。。( ̄_ ̄ i)
次から、短くて面白そうな本にします。(´д`|||)
G. (新潮・現代世界の文学)
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