564冊目 午前三時のルースター/垣根涼介 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「午前三時のルースター」垣根涼介著…★★★
旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。慎一郎の本当の目的は、家族に内緒で、失踪した父親の消息を尋ねることだった。現地の娼婦・メイや運転手・ビエンと共に父親を探す一行を何者かが妨害する…最後に辿りついた切ない真実とは


著書「ワイルドソウル」は日系ブラジル人をテーマにした渾身の一冊と言っていい素晴らしい作品であったが、本書はそのデビュー作である。
ストーリー展開はいいのだが、それに見合うスリリングさが希薄で、長い台詞回しも冗長的。
デビュー作としてはこんなところだろうか。

午前三時のルースター (文春文庫)/文藝春秋

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