536冊目 針の眼/ケン・フォレット | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「針の眼」ケン・フォレット著・・・★★★

1944年春、英国内で活動をつづけるドイツ屈指のスパイ、暗号名「針」は重大機密を入手した。大戦の帰趨を左右する証拠フィルムを携えた彼は、自らヒトラーに情報を届ける決意を固め、盗んだ漁船で単身、祖国に向かう。だが、船は嵐のなかで難破。漂着した北海の孤島に暮らす夫婦が、「針」の運命を塗り替えてゆく―。


児玉清さんが生前、最近読んだ面白い作品として、ケン・フォレットの「大聖堂」を挙げていた。

私も興味を持ったが上中下巻の大作で時間的にきつかった為、取り敢えず今回は映画化がされた本作を読んでみた。


ストーリーはイギリスに潜入したドイツ人スパイの話ではあるが、スパイ活動そのものではなく、イギリス諜報部からの逃避行を描いている。


旧訳のせいもあるのかスピード感の無い、全体的にもっさりとした感じでスリル感も希薄。


切り口は良いのかもしれないが、やっぱりスパイ活動に焦点を当てた方が面白いように思うのだが。。。


今度は「大聖堂」を読んでみたい。

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