517冊目 永遠の0/百田尚樹 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「永遠の0」百田尚樹著・・・★★★★

日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた…。人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り―それが祖父だった。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語。


最近(ちょっと遅い?)あちこちでこの本の評判を目にし、久々に本屋で本を買った。。。( ̄Д ̄;;


死ぬことを恐れて空中戦から逃げ回り、戦友から卑怯者と呼ばれたゼロ戦パイロットだった祖父が、何故特攻を志願し散っていったのか?

戦友たちの証言を元に孫たちがその真相を追う。。。


一言で言えば一人の特攻隊員にまつわる物語であるが、その殆どは史実に基づいた太平洋戦記のノンフィクションである。

何故今時こんな戦争物が売れるのか疑問に思い、若い子がよく完読できるなと感心もした。


これ文学作品なの?と思いながら読み進んでいったが、最後の三章ぐらいで小説になった。

文学作品としては紋切型で稚拙なところも目立つが、戦争の現実を後世に伝える作品として良い一冊だと思う。


私も微力ながらこの本を図書館に寄贈し、世の中のお役に立てればと思います。。。(;´▽`A``


永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
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