「きことわ」朝吹真理子著・・・★★★☆
永遠子は夢をみる。貴子は夢をみない。葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。ある夏、突然断ち切られたふたりの親密な時間が、25年後、別荘の解体を前にして、ふたたび流れはじめる―。
昨年、西村賢太「苦役列車」と共に第144回芥川賞を同時受賞した作品。
7歳違いの従姉妹の貴子(きこ)と永遠子(とわ)が幼少時に親たちの別荘で過ごした日々と、大人になり久しぶりに再会した現在を、透明感があり、どこかアンニュイとした詩的な文体で描いている。
物語としては何かが起こる訳でも無く、起伏も無い。
如何にも、生まれながらに感性に溢れ、文学の素質を持った女性が書いた、といったイメージの作品。
う~ん、こういうの苦手なんだよね~。。。(;´Д`)ノ
私のような三流読書人にとっては、何とも評論の難しい作品です。
Amazonの評価も様々である。
薄くて読みやすそうだし、芥川賞最新作品だからといって夏休みの読書感想文の本に選んだら、、、多分苦労する。。。( ´艸`)
書き手としても「何も起こらない日常」を描く、というのは「何かが起こる物語」を描くよりも数倍難しいと思う。
それにしても「きことわ」でググると「もしかして:切断?」って出るんですけど、うちのパソコンだけ?
怖いんですけどー!!。。。((>д<))
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