「三匹のおっさん」有川 浩著・・・★★★☆
定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待…身近な悪を成敗。
先日読んだ(といっても一章だけ)「図書館内乱」は、その奇天烈な作風がオヤジの感覚では理解できず投げ出したが、またまた懲りずに有川浩です。。。(・_・;
定年退職した主人公(男子高校生)の祖父・清一と、その飲み仲間の3人のおっさんが地域防犯の為に立ち上がり、それぞれの得意技(剣道・柔道・手製武器)で悪人たちを懲らしめる勧善懲悪の連作短編ストーリー。
この作品は「図書館戦争」シリーズでアレルギーが出た人にも読めます。。。!(´Д`;)
恐喝・痴漢・動物虐待・結婚詐欺・偽スカウト・催眠商法の6つの事件に、おっさん達の家族事情や主人公の恋も織り込み、コメディタッチで重くならず面白く読ませる。
それぞれのキャラが立っていて、事件の題材や展開も良く、催眠商法の手口には成る程参考になった。
定年過ぎのオヤジが悪に立ち向かい成敗するストーリーは痛快で、世のオヤジに勇気を与え溜飲を下げる。
本書は「図書館戦争」について行けないオヤジ世代にもお勧めでき、親子関係が冷えた方々には共通の話題作りも出来る有川作品お勧めの一冊である。
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