471冊目 ラブコメ今昔/有川 浩 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「ラブコメ今昔」有川 浩著・・・★★★☆

乙女だっておっさんだってオタクだって人妻だって、恋がなければ生きてゆけない。ベタ甘ラブに耐性のない方お断り(もしくはこの機会に溺れてみる?)。の最強短編集。


おいおい、マンディアルグの次にコレかよーっ!

益々、私の品性が問われそうである。。。(;´▽`A``


実は最近、読書系のグルっぽに参加したのだが、ま~世間一般と私のズレが酷い事、酷い事。( ´艸`)

マンディアルグやマキューアン、大江健三郎や車谷長吉なぞが話題になる筈も無く、話題は流行作家か太宰治ばかり。


まあ当然と言えば当然ではあるが、この孤立感、寂寥感を何とかせねばと調べてみると、若い女性の参加者が多い事もあってか、有川浩のファンが非常に多い事が判明。

私も昔「図書館なんちゃら」っていう著書を読んだ事はあるが、あまり良い印象を持ってはいない。

しかし、この非常時に好き嫌いを言ってる場合では無いのである。


有川浩は「ありかわ・ひろし」では無く「ありかわ・ひろ」で、1972年生まれの女性ライトノベル作家である。

父親の影響で軍事物が好きで、著書も自衛隊を題材にした物が多い。


本書も著者お得意の自衛隊を舞台にしたコメディタッチの恋愛短編集。

今時の若者向け作品だけあって、会話文を多用し、マンガを活字化した様な作風である。

しかし、骨格は自衛隊に精通しているだけあって確りしていて、登場人物も品行方正で、この硬軟ミックスされたところが魅力なんだろうと思う、所謂”自衛隊萌え”と言ったところだろうか。


ストーリー展開も中々良くて、上官夫婦の馴れ初めを描いた「ラブコメ今昔」はどこか浅田次郎風でホロッとさせるし、上官の娘とその部下の恋愛を描いた「秘め事」は娘を持つ私にとってはウルルンものであった。。。σ(^_^;)

もう少し、少女マンガっぽいストーリーを思い描いていたが、オジさんでも充分に読める。


と、いう訳でまだままだ私も若いのである。。。(´0ノ`*)

気分を良くし次も又、若い女性に人気の作家を読み、媚びを売るオッサンであった。。。( ´艸`)


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