137冊目 バレンタイン/柴田元幸 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「バレンタイン」柴田元幸著・・・★★★

路地へ入っていくと、小学生の男の子が目の前を歩いているのが見えて、参ったな、と君は思う。参ったな、あれは僕じゃないか、と君は思う…。ふっと開く異次元の扉。日本の小説にはちょいと例がなさそうな短篇集。

 

 

著者はアメリカ現代作家の翻訳家として知られている。

先に読んだポール・オースターの作品も手がけている。

 

本書はどの作品も著者の体験した、エッセイや私小説に幻想や妄想が入り混じった様な、ちょっと不思議なストーリー。

良く書けていて手軽に読めて良いのだが、その分薄味のような感じ。

やはり餅は餅屋であろうか。

 

 

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