127冊目 鉄塔家族/佐伯一麦 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「鉄塔家族」佐伯一麦著・・・★★★☆

東北のある地方都市で暮らす小説家・斎木、草木染作家・奈穂と、街のシンボル「鉄塔」の麓で暮らす人たちの平穏な日常には過去の暗い影がつきまとう。しかし、自然に抱かれた生活に見出すささやかな歓びと、お互い引かれ合う人たちが、彼らの疵を癒し、新たな家族をつくる。細密な描写で人間の勁さに迫る待望の長編小説。

 

 

新聞連載のかなりの長編。

 

著者は私小説の書き手で、この作品もそのひとつである。

何か特別な出来事が起こるでもなく、徹底的と言うほど丹念に(逆にいえば冗長的)、人びとの暮らしとそれを取り巻く自然を描いている。

自然賛歌ともいうべき作品。

ミステリー好きな人、気が短い人には合わないかもしれない。

自然(草木、花、鳥)が好きな人、のんびりと読書をしたい人、癒しを求める人には打って付けの1冊でしょう。

いい歳して夏フェスで騒ぐような私にはちょいと長かった。(^^;

 

 

鉄塔家族 上 (朝日文庫 さ 32-2) (朝日文庫 さ 32-2) (朝日文庫 さ 32-2)/佐伯 一麦
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