115冊目 スイート リトル ライズ/江國香織 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「スイート リトル ライズ」江國香織著・・・★★★☆

一日のはじまり。この日常に不満はない、と、瑠璃子は思う。淋しさはたぶん人間の抱える根元的なもので、聡のせいではないのだろう。自分一人で対処するべきもので、誰かに―たとえ夫でも―救ってもらえる類のものではないのだろう。でも、と、聡の好きな桃をむきながら瑠璃子は考える。でもそれなら、春夫といるときに淋しくないのは一体どういうわけだろう。あんなにみちたりてしまうのは。

 

 

いい年をしたオッサンが読むには失笑を買うような可愛いテディーベアの表装が、本書のストーリーを物語っている。

現代の有閑マダム(例えが古い!)がいかにも好きそうなDINKS&不倫の話である。

以前読んだ「神様のボート」の迫力は全く無いがたまにはこんなのもいいか、と密かにこのストーリーにオッサンは憧れを抱く。

 

 

 

スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)/江國 香織
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