113冊目 溺レる/川上弘美 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「溺レる」川上弘美・・・★★★☆

二人で何本も徳利を空にして、ゆらゆらと並んで歩く暗い夜の情景―「さやさや」。ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅―「溺レる」。もっと深い仲になりたいのに、ぬらくらとすり抜ける男―「七面鳥が」。恋愛の過ぎて行く一瞬を惜しむ、傑作短篇集。

 

 

初めて読んだ作家。男女の恋愛ストーリーが8篇収められている。

 

”うなぎを掴む様な”とでも表現していいのか”ニュルッ”とするような掴み所のない独特な叙述で、どちらかといえばちょっと苦手なタイプである。

しかし、女性にしか書けないような叙情溢れる筆致に圧倒される。なかなか力量のある作家だと感じた。

 

 

溺レる (文春文庫)/川上 弘美
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