「有頂天家族」森見登美彦著・・・★★★
時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。
文章自体は巧くていいのだが、ストーリーがちょっと物足らない。
他のレビューなどを見ると結構評価が高いんだけど、この辺は個人的な趣味でしょうね。
私には物足らない。
「鴨川ホルモー」といい、この本書といい最近の京都を舞台にした新進作家の作品はどうも相性が合わない。
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