鉄道のイベントが目白押しの10月だが、その最初の日は特急「雷鳥」の運行開始から60周年にあたるらしい。先週から最近の撮り鉄を上げるつもりでいたが、雷鳥60周年となると話は別。国鉄時代から、そしてJRになっても馴染みどころか最も好きな特急列車「雷鳥」を取り上げたい。
特急「雷鳥」は北陸本線の電化を機に運行開始。最初は大阪~金沢・富山間だったが、新潟にまで走る列車も設定された。さらに富山地方鉄道に乗り入れて宇奈月温泉や立山に向かう列車も走り、西は神戸や姫路にも行ったことがあった。運行開始から一貫して485系が充当されていたが、のちには489系も加わった。そして雷鳥、しらさぎ専用の特急車両である681、683系が新製された。少しずつ485系の運用が減り、雷鳥からサンダーバードに名称が統一。2015年に北陸新幹線の金沢開業に伴い、運行区間が大阪~金沢に統一。例外として1往復だけ和倉温泉行きがあった。さらに2024年、北陸新幹線敦賀延伸に伴って大阪~敦賀に短縮され現在に至っている。485系は2011年に撤退。
デジイチ初期の写真が中心になる。新大阪で送り込みの雷鳥を撮った。尻切れはこのときは当たり前のことだった。
山崎でこういったカットをたくさん撮ったが、尻切れは当たり前になっていた。
一方で頭足らずというかシャッターが速かったこともあった。これは王子保あたりと思うが、この時の狙いはこういったレギュラー雷鳥でなくて…
ふるさと雷鳥の方だった。489系で運転され先頭がボンネットなのが特徴の臨時列車。2009年くらいまではこれを撮るために北陸に遠征していた。
尻切れしないように意識し始めたのは2009年くらいだろうか。これはおごと温泉駅での通過シーン。この日の狙いもふるさと雷鳥だったが、それが来るまでの間に撮っていた。
たくさんの485系雷鳥を撮ってきた中で最も整っているのはこれじゃなかろうか。南今庄駅の西端で撮った写真。高速通過だが、シャッターのタイミングも合っている。雪こそ降ってなかったが晴れてなかったのにそれほど暗くない。これもふるさと雷鳥を狙いに来た時だった。
雷鳥運用だったかどうかはわからないが、東淀川を通過した485系の上沼垂色。実際にこの色の雷鳥運用もあった。
最後まで走った485系の先頭はこれだった。雷鳥からサンダーバードになるまでに停車駅の少ない速達タイプのスーパー雷鳥が設定された時期があり、その先頭が前面展望できるグリーン車に改造されたクロ485だった。しらさぎ色になったりもしたが最後は国鉄特急色になって雷鳥として走った。2011年3月、「雷鳥」は全て「サンダーバード」になった。今となっては敦賀までとなったが、運行開始時を上回る25往復のサンダーバードがたくさんの乗客を乗せて走っている。北陸新幹線が大阪まで開業したらサンダーバードもついになくなるわけだが、敦賀から大阪までのルートさえ確保できていない現状。正直自分が死ぬまでに大阪まで開業しないんじゃないかと思ってしまう。たくさんのサンダーバードを撮りたいと思うが、まだまだ大丈夫という安心感もある。