今、日本中の注目が集まっている滋賀県大津市の大津市立皇子山中学校で起きた事件について。
義家さんのことも活動内容で支持している人は多いと思う。
事件については、まとめwikiが詳しい。[1]
但し、未確定情報もあるので判断には注意。
この事件は、日本の負の部分が濃縮された構図になっている。
今回は体制の問題を指摘しようと思う。
まずは、組織の問題。
もし仮に、学校や市ぐるみで、中学生による暴行、教唆、自殺教唆などを隠蔽していたのならば、大問題。
ムラ原理の発動によって、責任回避と自己保身に走るいつもの構造。
ムラ内部のメンバーの誰も傷つけないようにする結果、ムラ自体で一致団結して保身を図る。
ただこの部分の真相解明にはまだ遠いので、今はあまり語ることは無い。
何せ、半年以上も埋もれてしまっていた事件だから。
義家さんや、ネットを使う人達、その地域の良心的な人達の活動に期待ですね。
次は、教育の権理ということについて。
まず基本的な確認だけど、全ての人は教育を受ける権理を有する。
日本国憲法の第26条にも書いてある。
社会の中で円滑に生き、自分のやりたいことを実施するためには、教育を受けていた方が有利だから。
文字を読めなかったり、文章を読解できなければ、法律を運用することができず不利益を被る。
その不利益を受けないようにしたいという個人の自由や願望を、国家権力は制限すべきではない。
とまあ、こんな発想から来る自然な考え。
全ての人はその権理を持っているのだから、当然子供も持っている。
しかし、子供の場合、社会で起こりうる不利益や得られるであろう利益について判断する能力を持たない。
そのため、その子供の自由にさせていたのでは、自身が教育を全く受けないという恐れがある。
それだから国家は、親に、子供を教育を受けさせる義務を負わせている。
現代日本では、この先が異常。
"義務教育"という言葉。
これは、使うべきではない言葉であって、即刻変えた方がいい。百害あって一利無し。
この言葉のおかげで、一体どれだけの大人や子供が勘違いしていることだろうか。
特に、子供の視点からすると、義務だから行かなければならない、という発想が生まれる。
これはまぎれもない共産主義の発想。
親に課していた義務が、いつの間にか、国家が子供に課する義務にすり替わってしまう。
本来ならば、子供は権理を有するだけなので、別に教育を受けなくてもいい。
それだから、"義務教育"ではなく、"権理教育"とか"基礎教育"あるいは"初等教育"に変えるべきだ。
こんなふざけた名前に誰がしたのか？誰だろうね？共産主義者かな。
この考えが定着していないことによる弊害が2つ。
1つは、学校でいじめ(今回の事件はいじめを通り越している)をしている人間でも、学校に通えてしまうこと。
学校で教育を受けることは、義務ではなく、権理なのだから、それには条件が付く。
他の子供をいじめたり、他の子の学習の邪魔をしてはならない。
その条件を満たせないのならば、即退学。他の子供の権理を侵害しているのだから当然。
"義務教育"という名前だと、この考えが生まれない。
こうした考えが無いから、いじめっこやその親ものさばることになる。
2つめは、無理矢理学校に通わなくてはならないと思ってしまういうこと。
別に義務ではないのだから、無理に学校なんて通わなくていい。
今の時代は、インターネットもあって家でも学習できるし、親に教わってもいいし、塾に通ってもいいし、家庭教師に頼んでもいい。
子供にはもちろん、親にも学校に行かせねばならない、という義務はない。
けれど、普通は働いていたりして忙しいでしょうから、国でも教育を施しますよ、というだけ。
これに関して、一つ問題がある。高校入試の制度。
内申点を含めるのをやめるべきだ。
内申書なんて、教師の主観的な判断の割合が大きくなる。
ノートを提出したとか、ノートを綺麗に取っているとかどうとか。後は、授業態度なるもの。
そんなものを入試の得点に含めるなんて、どうかしてる。
5教科プラスせいぜい小論文での評価で十分。
そうすれば、学校に行かなくても、高校入試で不利益を被ることが無くなる。
そして、いじめられたり、学校に行くのが嫌になれば、行かなくたっていい。
それなら自殺することも無かったかもしれない。
とにかく、"義務教育"という言葉を即刻、変えるべきだ。
憲法をいじる壁が立ちはだかるのだけれど。
大人がやらなくてはならないことが山積みだ。
（内容を追記します）
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