【読書】「地下鉄大学」で読んだ本。 | 気まぐれジューゴ

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「2010年ピグの旅」として、ピグの世界を旅行してきました
今度は外に出て、いろいろ表現してみたいと思います('◇')ゞ

 

まずは個展について。

 

開始となった日にここを通ったのですが、

年配の女性がじーっと見てくださっていました。

私は前に出るタイプではないので、

心の中で手を合わせて感謝しました。

うれしかったですね。

 

自分自身の夢が一つ叶った瞬間でした。

 

その後も友達が見てくれて、

感想や他にも見ていた人がいたと教えてくれて、

とてもありがたいなぁと思いました。

 

さてこの展示の準備で

いろいろ頭を悩ませていた頃。

 

さすがにお仕事は休めないので、

いつも通りの日々は過ごしていました。

 

そんな中、本もできるだけ読んでいました。

幸い地下鉄の移動が20分ぐらいあるので、

その時間を読書タイム、勉強の時間にしています。

 

いわゆる「地下鉄大学」というやつですね。

 

最近は2冊の本を読みました。

 

 

左:ダイヤモンドを探せ

ラッセル・コンウェル著

佐藤弥生訳

角川文庫 700円(税別)

 

右:ガルシアへの手紙

エルバート・ハバード、アンドリュー・S・ローワン著

三浦広訳

角川文庫 800円(税別)

 

今年に入ってから、角川文庫は

自己啓発の古典を次々と発刊していますね。

 

 

「ダイヤモンドを探せ」は1890年発刊の本ですが、

今の時代の私たちにもとても響く本です。

 

教育家であり、牧師でもあるコンウェルが、

創設したテンプル大学の資金を集めるために

講演活動をしていたのですが、

そこで好評を得た話をまとめた本と言われています。

 

スタートの話からグッと引き込まれます。

 

アリ・ハフェドという男がある僧侶から聞いた、

ダイヤモンドがあればお金持ちになれるという話を受け、

自分の住んでいた農地を売って旅に出るのですが、

見つからずに哀れな最期を遂げてしまいます。

一方その頃、アリ・ハフェドの売った農地を

購入した男は、自分の敷地内で大量の

ダイヤモンドを発見する…。

 

何とも皮肉なものですが、

コンウェルがイラクの旅先で知り合った

アラブ人から聞いたこの話は、

たくさんの教訓を得たと語っています。

 

そう、この本でコンウェルが強く言っているのは、

「成功はどこか遠いところにあるとは限らない。

成功は自分のすぐそばにある」ということなんです。

 

そして、自分のいる場所で成功する方法を

いくつか語っていて、更にお金を稼ぐことは

悪いことではなく素晴らしいことだと

語りかけてくれます。

 

今まで10回ぐらい読んだ本ですが、

何度読んでも、励まされ、

自分のできることは何かと

考えさせてくれる本です。

 

 

「ガルシアへの手紙」はとても短い話。

たったの13ページしかない話です。

 

1899年のキューバを舞台にした

アメリカ―スペイン戦争の時代。

スペイン領だったキューバの独立を

アメリカが応援するという戦争でした。

 

アメリカ大統領マッキンレーは、

キューバ独立運動のリーダーだった

ガルシアとどうしてもコンタクトを取る必要があり、

手紙を書きます。

 

その手紙を届ける危険な命を預かったのが、

ローワンという男でした。

 

そのローワンの勇気や人間性、

無事に手紙を届けることを

成し遂げたすばらしさを、

ハバードは讃えるとともに、

ローワンの自主性と行動力を

私たちも持っていくべきではないかと

訴えている内容でもあります。

 

ちなみに「ガルシアへの手紙」では、

ローワンがいかに成し遂げたかという点については

ほとんど語られていないのですが、

この文庫本ではローワン自身が書いた手記を

併せて収録してあるので、

これを読んでからまた「ガルシアへの手紙」を

読みなおしてみると、また重みが増すと思います。

 

「私はローワンになることはできるか」

そんな自問自答をしてしまう本です。

 

という訳で、気になった方は

ぜひとも読んでみてはいかがでしょうか。