じぶたれ。 | 気まぐれジューゴ

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「2010年ピグの旅」として、ピグの世界を旅行してきました
今度は外に出て、いろいろ表現してみたいと思います('◇')ゞ

 

今回は古畑任三郎DVDマガジンの

第11号の紹介。

 

 

「動機の鑑定」

個人的に1,2を争う、好きなエピソードです。

歌舞伎役者の澤村藤十郎さんが

現代劇に初めて出演し、話題となりました。

 

春峯堂(しゅんぽうどう)のご主人を演じる藤十郎さんは、

人のよさそうな笑顔で、抜け目なく悪どいことをやるという、

ある種怖さも感じますし、憎々しさも感じる

犯人役をものの見事に演じています。

 

殺人の手口も非情そのものでした。


しかしそんな天才的な悪党にも、

アキレス腱がありました。

 

それは近藤春菜角野卓造さん演じる

博物館の館長が相棒だったこと。

 

この角野さんがいい味を出していて、

古畑さんはこの館長を意地悪く、

揺さぶりに掛けるのです。

 

そうやって追いつめられた館長は

自首することを春峯堂のご主人に打ち明けます。

 

足をすくわれそうになる展開です。

 

しかしそうはさせじと、

春峯堂のご主人は館長までも殺害するのです。

 

そんな春峯堂のご主人と古畑さんの対決は、

笑顔の中にも、緊張感があって、

思わず見入ってしまいます。

 

骨董屋という和風のテイスト、

流れるような語りをする藤十郎さんの演技、

仏像を買わされてしまう今泉の悲劇、

更には第一の被害者となる夢路いとし先生の、

シリアスな演技。

 

個人的には見どころいっぱいで、

とても好きな回です。

 

 

「魔術師の選択」

シーズン2は、シチュエーションが

古典的で、海外ミステリ的なものが多いのですが、

この回の、犯人がマジシャンというのも、

そんな雰囲気を出していますよね。

 

そんなマジシャン役をしているのが、

山城新伍さんです。

 

それにしても、山城新伍さんの演技ってすごいですよね。

自然体というか、「演技に入っています」という

感じがしない演技なんですよね。

 

娘役の、ブレイク前の松たか子さんを守るため、

自分の弟子をマジックを使って、

華麗に殺害をします。

 

さて、その弟子が亡くなる直前…

あの話が出てきます。

 

そう、赤い洗面器の話です!

 

「お!いよいよオチが聴けるのか!」と

私も当時ワクワクしながら見ていたのですが、

オチを言う寸前に血を吐いて亡くなってしまうのです。

 

私も見事に肩透かしを食らいました(笑)

 

最後の対決のシーンは、

ベテラン俳優同士の、

重みのある演技が交わされます。

 

最後には、山城新伍さんの、

哀愁漂う演技がまたいいものですね。