★最近刺激を受けたアニメーション(その2) | 気まぐれジューゴ

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「2010年ピグの旅」として、ピグの世界を旅行してきました
今度は外に出て、いろいろ表現してみたいと思います('◇')ゞ

ものすご~く時間が開いてしまいましたが、

YouTubeで刺激を受けたアニメーションの

第二弾をお送りします。

 

↓何のことかわからない方はこちらの記事を参照してください。

 

さて2つ目の作品は「Danny Boy」です。

 

この作品はポーランドのアニメ監督、

マレク・スクロベツキの2010年の作品です。

 

さて見てみましょうか…とご案内する前に、

こちらの作品も、一部過激なシーンがございますので、

ご注意の上、見てくださいね。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

なんとも奇妙な世界ですよね。

主人公以外の人たちは頭がない。

しかも主人公は愛する人のために、

自分の頭を切り落とす。

 

最後は二人仲良く、

まるでチャップリン映画のエンディングのように

軽快に歩いているのに、

流れる曲は戦地に、行ってしまった息子を想う

母の悲しみを綴った、アイルランド民謡の「Danny Boy」

 

違和感ばかりが漂う作品です。

 

そんな作品を観て、皆様はどう感じましたでしょうか。

 

ここからは私の考察ですが、

頭がない人ってどういう人でしょう?

 

いろいろ上げてみましょう。

 

目が見えないので物を見られない。

鼻がないので匂いを感じられない。

口がないので話すことができない。

口がないので食べることもできない。

舌がないので味わうこともできない。

耳がないので音が聴こえない。

脳がないので考えることができない。

見たまんまの印象で考えると…そんなところでしょうか。

 

ということは、自分の意思が表現できないとか、

素直に物事を捉えられないとか、

自分の頭で考えるということができない。

それがゆえに自分のエゴだけで生きている人たち、

ということを例えているのではないかと思われます。

 

だから、人々に配慮なく平気でぶつかるし、

踏みつけるし、泥棒もするし、

車で引いたり、テロを起こしたり…

というのができるのだと思います。

 

主人公はそんな人間ではなかったのですが、

一人の人を愛したこと、そしてその愛した人が、

自分のない「頭」を持っているということで、

離れて行ったことに苦悩した結果、

愛されたいがために「頭」を切り落としてしまった…。

そして二人は結ばれたのですが…

彼はエゴの渦巻く世界に行ってしまったという

悲劇になっているのかなと読み取りました。

 

自分を貫くのは大変だと思わされたアニメでした。

 

※ちなみに誤解のないように記載しておきますが、

先ほど挙げた頭のない人がどういう状況かという記載は

あくまでもこの作品のキャラクターたちが

どういう例えでこういう表現をしているのかという

考察の意味で素直に列記したものであり、

実際にそういった障がいを持っていらっしゃる方に対して、

何か差別的な考えを伝えたり、

助長する意図がないことをお伝えしておきます。

 

という訳で、2作目もまた、

なかなか考えさせられる深い作品でした。

 

思ったより紙面を割いてしまいました…。

 

3作目はまた別の記事に譲るとしましょう。